自転車に乗ってみて思うこと。

先日購入したBD-1。大したものではないが早速サドルを交換し、ペダルにハーフトゥキャップを取り付けた。
純正のサドルは丸っこくて見栄えが悪く、幅が広いためスピードを出すと擦れて鬱陶しかった。また、ペダルもトゥキャップをつけないと漕ぐ力が足を上げる際に逃げてしまうというので取り付けた。足を固定する部品は多々あるのだが、どれも大袈裟なのでこれぐらいが丁度良い。

購入後、車で20分くらい掛かる少し離れたところにあるスポーツクラブに乗っていったりと、少しづつ遠出をしているが、折り畳み自転車とはいえなかなかの乗り心地とスピードが出るおかげであまり苦にならない。強いてあげれば、もう少しギアを多段化してトップスピードが上がるようにしたいのだが、それは財布と相談して追々。

そんなこんなでこれまでに無いぐらい自転車に乗ることが多くなったのだが、そうなすると色々と見えてくるものがある。
以前、ニュース番組(確か報道ステーション)にて自転車通勤が取り上げられたことがあり、ゲストの自転車乗りの人が車道を走るのにあたってあまりにもインフラが脆弱だという問題点を挙げていた。実際に自転車を駆り、車道を走ってみると実に多くの問題点が目に付く。
自転車は軽車両として扱われるため、本来は車道を走るべきなのだが、日本ではあまり認知されていないばかりか自転車が走るのに適した路側帯が無いに等しいくらい狭かったり、溝のコンクリート蓋のせいで凸凹していたりと危険な点は挙げればキリが無い。ママチャリは実は日本で生まれた自転車で、歩道を走っても歩行者に脅威を与えないようスピードが出ないように設計されているという話を先に挙げた番組で紹介していたが、昨今のスポーツ自転車ブームにより速度が容易に出てしまう自転車が街に多く放たれ、それらの多くが歩道を行きかっているという現実もある。

今回購入したBD-1も純粋なスポーツサイクルではないが、結構なスピードが出る。結構なスピードとは歩行者と接触した場合に重症を与えてしまうような速度で楽に巡航出来てしまうという事。逆にいえば、よほどの自転車じゃなければ歩行者にとって危険といえる。但し、非が自転車側だけにあるかというとそんなこともない。都心では歩道に自転車優先道路なるものを設置している区間が目立つようになってきた。しかし、そんなところでも歩行者は道いっぱいに広がって歩くため、とてもじゃないが自転車が安全に且つ渋滞に巻き込まれずに円滑に巡航できると言うその性能を生かせる速度で走るのはあまりにも危険な好意だったりする。ましてや、そういった自転車優先路が用意されている区間の車道は自転車が走行できなくなっている場合が多々である。
また、自転車に乗っている人間も馬鹿が多すぎる。車道を右側を走って走行してくる奴が多すぎる。すれ違いざまに道路側に蹴り飛ばしてダンプにでも轢き殺させてやりたい気分にさせられる。

まぁ、国を挙げてエコがなんだという前に、もう少しエコな乗り物が安全に走行出来るように策を考えて貰いたいものだ。しかし、多くの自転車が車道を走るべきことを知らないで歩道を危険な速度で走り抜けている現状をみるに、エコな乗り物をエゴで乗り回しているところにも責任の所在は大いに存在する。
自転車は基本は車道を走るべきで、あまりにも危険な場合は歩道を安全な速度で走行するか押して歩くべき。こんな基本的なことが知識として頭に入っていない人間が多すぎるのは嘆かわしいことだ。自転車による歩行者との接触事故では多くの場合は犠牲となるのが年寄りだったり子供だったりする。