ネット右翼＝古い左翼説

　どうもネット右翼は本道右翼からも嫌われているところがあるようで、それは裏を返せば昔の左翼とも共通点があるように思える。昔の左翼と一緒とまでは言わないが、彼らと同じように袋小路に陥っていく可能性は高そうだ。

・東アジアの同志、中国、韓国を極端に忌み嫌う姿は、赤軍などが内部分裂→粛清に向かう歴史と似ている。妥協ができない、穏健に話し合いができない、と言うのは、当時の全共闘の熱狂が見境のない興奮＝万能感に陥ったのと同様、匿名に近い状態で発言でき、具体的な報復も受けずに済むと言う安全圏で暴走できることで万能感をもたらし、容赦ない攻撃性を剥き出しにして興奮状態を得ているのではないか。

・９条改正議論。そもそも軍事力は本来右左に関係ない。だから石原都知事の「自衛隊を国軍に」と言う主張は、護憲派の日本の左派とは正反対でも、実際には北朝鮮の政権と同様の先軍政治を目指している訳で、すなわち古い左翼に近い発想である。ナショナリズムによる統治はむしろ民主主義が未熟な初期の共産主義政権のやり方に見える。