

だいたい3〜4年ごとに銭湯映画が出てくるな、「湯を沸かすほどの熱い愛」も良かった。と言うことで、前売のムビチケも買ってあるし、盛岡市街の映画館で観賞。
午前中は野暮用でドタバタ(かかりつけでは血液検査のため朝食食べなかったし、県北バスのICカードIGUCAにチャージするとICカードケースがもらえるのでバスセンターの窓口に行ったら、土曜休みだと?慌てて盛岡駅前の窓口まで往復、参った)
ニッカツゴールデンビル、連休前くらいには閉館取壊しの予定なので、最後に映画を観に来れて良かった。ここは盛岡で数少ないナイトクラブもあったんだよなあ(結局行かずじまいだったが)。中のテナントは皆解体工事が始まっていて、映画館だけが最後まで営業している様子。その意味では、お別れ映画館でもある。
ライトなコミカル映画だが、2時間超えの大作、と言うか、よくこれだけ名優揃えたな、と。テルマエ・ロマエの成功がなかったら、こういう映画はできていなかったかもしれない。
個人的にはもっとドキュメンタリーチックな作品を期待したが、こういうファンタジーな作品だから、こうしてお客さんもいっぱい入るのだろうな。そうして行かないと、銭湯は(記憶の中に)残らない。僕は、銭湯が消えて行くのは悲しいけど、もしどの銭湯も健全に経営できていて、繁栄していたら、これほどのめり込まなかっただろう、と言うのもある。実体が消えつつあるものに対して、なんとか記録を残したい、と言う思いで銭湯めぐりをしているのだと思う(日本人の心を感じたい、と言うよりも、単純に「街の個性」が好き。ふるカフェめぐりでも良いし、そもそも渋谷の街の変遷なんかを、東京にいたときは渋谷に行くたびにスマホ・カメラで撮りまくっていた。今は盛岡の街の変遷を撮りまくっている。渋谷の風景の記録は誰かよろしく)。その意味では、この映画の架空の銭湯も最後は閉める、と言うオチで良いと思う。
湯道と言うくらいだから、サイドストーリーには温泉も家風呂も出てくる。特に家風呂にこだわる、と言うのは、銭湯がなくなった後でもしっかり続くものだと思う(温泉は言わずもがな)。
個人的にはやはりあの山頂の五右衛門風呂!あれこそファンタジーでしかできない芸当、でも実在したら絶対行きたい。
と言うことで、お風呂に興味のない人でも楽しめる作品。
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