2006年の記録
上海から日帰りで行くことが多い嘉善に珍しく宿泊、朝の散策の記録。
嘉善のような県級市でも、新市街中心部には、早くから中層の集合住宅が建設されていた。
嘉善は、浙江省嘉興市管轄の県級市で、上海市に隣接する。今では、高鉄(中国版新幹線)の駅もできた。
おしゃれな化粧品広告の前を自転車で通勤する女性。化粧品や衣類の広告モデルは、西洋人起用が圧倒的多数だった。今でも、その傾向はあるものの、中国人モデルが増えている。飛躍するかもしれないが、民族としての自信の回復か?
嘉善は、何かの規制があるのか、輪タクは、すべて人力。ほかの県級市では、すでにオート輪タク(エンジン付き)が、巾を利かせていた。
リヤカーに載せたぶどうを売る行商人。「大の男が生計を立てられるのか?」 余計な心配をしてしまう。
工場労働者の朝食は、ファーストフードや屋台といったケースが多く、店は、朝から繁盛している。。
人混みの中でも悠然と三輪車に乗る“マルコメくん”、幼少期から唯我独尊?
嘉善も江南の街なので、ちょっと歩くと水路を渡ることになる。
携帯片手にバイクを走らせる男の傍らで、店頭の椅子に座って、店番をするオヤジさんがいる。喧騒と緩やかな時の流れが交差する。
【撮影地不明】嘉善での撮影か、上海へ戻る途中の上海郊外の写真か不明。
【メモ】
11月の東京で夏日(25℃以上、30度以上が真夏日)を14年ぶりに観測。どう考えても、今年は異常だ、が、しかし、ここのところ毎年異常気象と言われながらも、それが常態化している。やはり、地球温暖化は、刻々と進行しているのだろうか。その一方で、「地球は温暖期と寒冷期を繰り返していて、約10万年前には、今よりも高温になっている」と脳天気な学者もいる。ただ、「今後3万年以内に寒冷期が始まる可能性は低い」とも言われているので、化石燃料を燃やして、二酸化炭素をバカスカ排出しても良いことはない。そもそも、万年単位の話をされてもね。
日本は、電気自動車(バッテリー車)の普及で、中国、欧州に遅れをとっているが、先頭を走る中国は、電気自動車への補助金を打ち切り、その先の水素燃料車へとシフトを始めた。以前から危惧していたように電気自動車が増えれば、それだけ電力需要も高まる。中国では、自然エネルギーの太陽光、風力、水力の発電施設の多くは、需要の多い都市部と離れた僻地にある。長距離送電は、損耗率も大きい。また、自然エネルギーは、需要に応じた発電ができない。そこで、自然エネルギー由来の電気で、運搬の容易なグリーン水素を生産するのである。なるほど、なるほど。
さて、周回遅れの日本は、如何に!狭い国土と自然環境の点でも、自然エネルギーで電力需要を賄うこともできなければ、欧州のように「原子力発電は、二酸化炭素を排出しないので、OK!」とは言えない。オーストラリアから高価なグリーン水素を買って、ますます、貧しい国になるのだろうか? GDPは、世界4位転落にほぼ間違いなし、1人あたりGDPも、韓国、台湾、イタリア、スペインと同じ第3グループ。まぁ、“大国”を目指す必要もないけどね。
旅は続く