Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/東京散策倶楽部 第26回

2023-05-19 22:56:55 | 旅行

2023年の記録

ぶらっと会社の帰りに早稲田大学に寄った時の記録。

 

 

早稲田大学演劇博物館は、1928年(昭和3年)竣工の列記とした歴史的建造物。

 

地下鉄早稲田駅から南門を入り、突きあたりにあるのが、演劇博物館。ちょっと戻って、正門に向かうと、右手に會津八一記念博物館。そのまま正門を抜けると早大の象徴・大隈記念講堂。学外を北に進み、都電早稲田駅から帰路につく。

 

 

演博(エンパク)の通称で親しまれる演劇博物館は、早大OBの坪内逍遥の発案によって1928(昭和3)年に設立された。逍遥の研究対象であったシェイクスピアに関連し、建築様式はエリザベス朝時代のイギリスの劇場をモデルとしている。

 

 

會津八一記念博物館が使用している早稲田大学2号館は、1925年(大正14年)竣工、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造・2階建て地下1階の早稲田大学では2番目に古い鉄筋コンクリート建築物である。1999年(平成11年)には東京都選定歴史的建造物に選定されている。

 

 

大隈記念講堂は、高田早苗総長の「ゴシック様式で演劇にも使える講堂を」という要望を受け建築学科の佐藤功一、内藤多仲(構造学)、佐藤武夫(音響工学の先駆者)らが設計にあたり、戸田組(現・戸田建設)の施工により1927年(昭和2年)に竣工した。2007年(平成19年)に重要文化財に指定された。

 

 

都営荒川線は、山の手の早稲田から下町の三ノ輪まで、東京都の北部を東西に走る。東京を散策するようになって、意外に便利に利用している。

 

 

【メモ】

5/19にG7広島サミットが始まった。G7の開催で、海外の人が、どれほど日本に注目しているのかを僕は知る由もないが、日本人が思っている日本と海外の人が思っている日本のイメージが、大きく乖離していることは間違いないと思う。

 

日本文化や日本社会が好きで、観光のために訪日する外国人は少なくないが、日本で働きたいと思っている外国人は急減している。要するに日本は、日本人が思っているほど魅力的な国ではなくなったのである。

 

僕が子供の頃、日本は資源に乏しく、資源を輸入し、製品を輸出することで経済を回していると習った。しかし、今となっては、乏しいのは資源だけでなく、労働力も乏しい。外国から労働力を移入しないと日常生活さえ維持できないのである。それなのに外国人の流入を制限することばかり考えている。

 

ロシアのウクライナ侵攻を機に日本も軍備を増強している。しかし、東アジアや東南アジア諸国の人が、かつてのような日本の侵略を危惧することは、ほとんどなくなったのではないだろうか。一方、ロシア人の中には、日本が北方領土奪還を企てることを真顔で心配している人がいる。確かに今のロシア、北方領土の防備は手薄だ。武力侵攻するならば、絶好のチャンスかもしれないが、そんなことを考える日本人、いるのだろうか?

 

それをロシア人の被害妄想とも言いきれない。何しろ、多くの日本人は、「北方領土を日本固有の領土」と考えている。多くのロシア人が、「ウクライナは、ロシア不可分の衛星国(属国)」と思っているのと大差ない。ならば、あり得ると考える方が自然かもしれない。繰り返すが、日本人には、あり得ない発想なのだけど。

 

 

旅は続く