Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/東京散策倶楽部 第25回

2023-03-04 21:07:58 | 旅行

2023年の記録

コロナ禍もフェードアウトしつつある1月下旬、一般見学解禁となった都内のキリスト教系大学を散策したときの記録。

 

 

明治学院大学の美しい赤レンガ建築、待ち焦がれた訪問となった。

 

 

JR高輪ゲートウェイ駅から徒歩で明治学院大学へ。明治学院大学からは、白金高輪駅から地下鉄南北線、有楽町線を乗り継ぎ要町駅から立教大学へ。

 

 

コロンウィルス感染が拡大した2020年、多くの大学が一般見学者はもちろん在学生までも構内立入を禁止した。在学生、高校生見学者、卒業生・・・・へと構内入場が解禁され、今回散策した明治学院大学、立教大学とも一般見学者の入構が解禁された。

 

 

明治学院記念館は、ネオゴシック様式のレンガ造一部木造(屋根:銅板一文字葺)二階建。H.Mランディス宣教師設計(推定)で、1890年 (明治23) 年竣工された。1階に小チャペルを有する。

1979年(昭和54年)港区指定有形文化財に指定、2002年(平成14年)東京都「景観上重要な歴史的建造物等」に指定されている。

 

 

明治学院チャペル(礼拝堂)は、W.Mヴォーリズ設計により1916年(大正5年)竣工のレンガ造、一部鉄筋コンクリート造2階建。

(港区指定有形文化財、2002年度「特に景観上重要な歴史的建造物等」として東京都指定)

 

 

明治学院インブリー館は、1889年 (明治22年)竣工、設計者不詳、木造(屋根:銅板一文字葺)地上2階建。1995 (平成7) 年からオリジナル材料を活かした修復工事を実施。

1998年(平成10年)に国の重要文化財に指定、2002年(平成14年)に東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」に指定された。

 

 

立教学院諸聖徒礼拝堂(チャペル)は、1919年(大正8年)に他のレンガ建物群とともに竣工。関東大震災後に改修、また、戦後1998年に免振工事施工。東京都選定歴史的建造物。

綺麗に剪定されたクリスマスツリーの樹が温かさを感じる。

 

 

本館(モリス館)の設計は、マーフィー&ダナ建築事務所。正門をくぐると目の前に広がる建築で、大学のシンボル的存在となっている。米国聖公会宣教師アーサー・ラザフォード・モリス氏の寄付によって建てられたことから、モリス館の愛称がついている。東京都選定歴史的建造物。

 

 

メーザーライブラリー記念館(旧・図書館本館)の名称の由来は、旧館建設時に大きな貢献を行ったサミュエル・メーザー氏に因んだものである。東京都選定歴史的建造物。

 

 

第一食堂は、レンガ造りの外観や漆喰をまとった壁面など美しい雰囲気をもつ現役の学生食堂となっている。入口のドアの上にはラテン語で"食欲は理性に従うべし"と書かれている。これは哲学者キケロの「欲望は理性に従うべし」という言葉をもじったものとのこと。東京都選定歴史的建造物。

 

 

立教大学3号館は、寄宿舎西寮として建設され、1932年(昭和7年)まで寄宿舎として使用されていた。現在は、入学センターとして利用されている。東京都選定歴史的建造物。

 

 

【メモ】

「令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることになります。本人の意思に反してマスクの着脱を強いることがないよう、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします。」

厚生労働省発布のお知らせである。マスクを外すことも、政府の判断がないと、個人じゃ決められない日本国民。小学生向けのお知らせならともかく、ハッキリ言って、情けない。病的なまでの同調圧力を考えれば、「しょうがないね」に尽きる。

何しろ、自分たちの賃金値上も、企業間取引価格改定も、政府のあと押しがないと、自ら声をあげられない国民なのだから。

 

まもなく3月11日、つまり東日本大震災の日が来る。僕は、東日本大震災まで、日本という国が大嫌いだった。

「世界に対して、強く主張することもできず、ただニヤニヤして、最後にカネだけ出す日本。そんな日本が嫌いだ。」と、かつて中国人の友人に話した時、「あなたが、自分の国のことを悪く言うのを聞くのは、中国を悪く言われているのと同じくらい悲しい。」と言われた。

その日本という国に誇りを持てるようになったのは、皮肉にも東日本大震災が切っ掛けだった。被災者が、見ず知らずの人、それが外国人であっても、労り譲り合う姿・・・・・・・。

 

あれから12年、再び僕は、日本人に誇りを持てなくなりそうだ。

 

 

旅は続く