Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/上田、長野

2022-11-20 13:30:22 | 旅行

2022年の記録

10月末、松茸料理を夜行日帰りで、食べに行った時の記録。

 

 

味のある赤レンガの聖救主教会。

 

 

下野市から北関東道、関越道、長野道をほぼ真西に進む。佐久平ハイウェイオアシスで仮眠のあと早朝から散策、その日の深夜に帰宅。

 

 

日本で松茸料理を食べるのは初めて。(中国東方航空の機内食で食べたこがある) なべ、土瓶蒸し、茶碗蒸し、天麩羅、姿焼き、松茸飯・・・・・・・と、ひと通り食した。美味しい、しかし、大枚を払っても、もう一度食べるか?と言われると、一桁も二桁も安いエリンギで、充分満足、つくづく安あがりの男だと思う。

松茸料理・あぜみち山荘は、住所:上田市富士山、ちょっとした山中にある。オーナーの説明によると、元々は松茸を収穫できる山だったが、近年は、とても商売できる量を取ることはできず、近隣の山で収穫したものを仕入れているとのこと。

 

 

上田電鉄別所線は、長野県上田市の上田駅から別所温泉駅までを結ぶ。1920年(大正9年開業の上田温泉電軌を起源に延伸、廃線、合併を経て現在の姿となった。写真は、かつて走っていた側面に丸窓を持つ「丸窓電車」、現在は別所温泉駅に係留。丸窓は上田電鉄を象徴する意匠となっている。

 

 

上田城址公園は、上田城を中心に整備された都市公園であるが、春の桜、秋の紅葉の景勝地となっている。雲一つない青空に黄色、赤色が映える。

 

 

日本聖公会・長野聖救主教会は、1898年(明治31年)に聖別された長野県内唯一最古のレンガ造りの聖堂を持つ。外壁の色褪せ感が、歴史を感じさせる。一方、内部は、壮麗な装いである。

 

 

日暮れ前に長野市街をあとにして、日帰り温泉施設・コトリの湯で、ひと風呂浴び、夕食を摂り帰路へ。

コトリの湯は、単に温泉を楽しむことを目的にした施設ではない。自宅のリビングに寝っ転がるように寛ぐとともに仕事に没頭する書斎の空間もある。もちろん、レストランスペースもあるが、日帰り温泉にある休憩室という名のカラオケ宴会場とは違う。とても気に入ったが、1つ危惧することは、訪問したのは平日。休日になると混雑して、寛げなくなるのではないか? 混雑する程度の来客がないと経営が成立しないのではないか? 最後の危惧は、エコノミック・アニマルならではの心配か (笑)

 

 

【メモ】

イーロン・マスク氏が、Twitter社を買収し、リストラを始めた。約半数の従業員解雇、在宅勤務の禁止、長時間労働の強制、すべて米国内では、合法である。米国企業のすべてが、このような働き方(働かせ方)をしている訳ではないが、すべての企業が、日本的なライフワークバランス(週5日40時間労働)が守られる安定的な雇用をしている訳でもないことが可視化された。蛇足ながら、僕の友人は、友人が採用されたときのアジアエリアのボスが辞任したという理由だけで、芋づる式にテスラ・モーターズを解雇されている。“隣の芝生は青く見える”ではないが、日本社会は、欧米の“光”ばかりを見て、模倣しようとしているのではないだろうか。

 

ちょっと前まで、「同一労働同一賃金」や「成果主義」が叫ばれていた。ところが、今、扶養家族の人数に応じてインフレ手当を支給する企業が、称賛されている。同じ職種、同じ成果をあげても、扶養家族の有無、人数で、実質的な賃金に差をつけるのである。限られた原資を分配する賃金では、単身者が割りを喰うことになる。どちらが、良いか悪いかではなく、思考の一貫性のなさが問題だと思う。

 

日本社会は、前提条件を考慮しない欧米の“いいとこどり”が多い。採用されてから配属が決まる日本企業と異なり欧米企業は、職種別の採用がスタンダードである。企業の都合で、セールスパーソンが、経理部門に異動させられることもないし、拒否もできる。一方、日本企業は、製造現場で溶接もできれば、機械組立もできる多能工が歓迎される。(各工程負荷に応じて、フレキシブルに配置転換できる) しかし、溶接と機械組立を同時にできる訳ではないので、溶接をしているときは溶接工の賃金、機械組立てをしているときは組立工の賃金では、当人は、アホ臭くてやっていられない。(概して溶接工の方が賃金は高い) 能力に対する賃金が支払われないのであれば、賃金の低い機械組立技能を取得する価値は半減する。

 

日本企業の内部留保の多さも問題になっている。コロナ禍を経験した企業経営者は、イヤでも内部留保を厚くするものだ。コロナ禍で売上が激減しても、雇用を維持するためには、内部留保が必要だ。欧米企業は、コロナ禍の需要減でビシバシ従業員を解雇した。その結果、需要の回復した今も解雇した従業員が復職することなく、深刻な人手不足に喘いでいる。ジェットコースターのような雇用環境が、経済成長を支えているのだから悪ではない。しかし、何より安定重視の日本社会が、ジェットコースターに乗る覚悟があるのか?って、僕は、思っている。

 

 

旅は続く