でりら日記

日々の雑記帳

相棒6 第1話「複眼の法廷」

2007年10月27日 | 趣味の雑記
 今回は警官殺し、サブタイトルをつけるならば「よく判る裁判員制度」。
 実は、今回この放送があった事を全く知らなかったのだが、ちゃんと父が録画してくれていた。さ
すがだ父上!

 堅実な仕事ぶりで評価の高かった交番勤務の警官が何者かに射殺された。彼が検挙した過去
の事件からあぶりだされた容疑者は、仮出所中の銃器密売人。厳しい取調べの中、自供がなされ、
供述どおりの場所から凶器となった銃が発見される。

 自供も物的証拠も揃ったこの事件は、導入されたばかりの裁判員制度の最初のケースとして取
り上げられマスコミの注目を浴びるところとなる。警官殺しとあって気炎を上げる捜査員たちに混じ
って、特命係の二人も諸所に顔を出す。

 毎回、何らかの時事ネタをシニカルに盛り込んでくれるこの作品、一筋縄ではいかない「裁判員
制度」を今回取り上げる。考えうる幾つかのパターンに加え、警察内不祥事を盛り込んでこれでも
かと畳み掛けてくる。ちょっとわざとらしい台詞もあるのだが、怖いなと思わせるエッセンスがふん
だんに振りまかれていた。

 毎度ながら鮮やかな大どんでん返し(勿論視聴者には小出しにされた情報で犯人の姿は徐々に
見えてくるが、複線は一つ一つ右京の言葉で消化されてゆく!)、実に丁寧な作りのドラマで、本当
に安心してみていられる。

 右京が最後に向った相手は裁判官。しかし肝心なところで「あなたとは永久に分かり合えそうに
ない」と話は切り上げられてしまい、かなしいかな限界を感じた。これは即ち、被害者と司法の間
に同じく深くて長い河が横たわっているということなのだなと思わずにはおれなかった。

 二時間枠のスペシャルという事で、じっくり愉しませてくれた。豪華ゲストが惜しみなく使われてい
てかなり満腹。2008年GWに劇場版でも彼等に会えるとのこと、こちらも楽しみである。おかえり、
右京&亀山コンビ!

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