でりら日記

日々の雑記帳

読書メーター 7/12~7/18分

2010年07月20日 | 趣味の雑記
今週は清水玲子週間(になった)。もしくは花ゆめ週間続き。
またも全然読書じゃない。本じゃないのに読書メーターじゃ詐欺だなぁ…
そして未だに文字制限が幾つなのか把握していない。途中でブチ切れる。

2010年7月12日 - 2010年7月18日の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:2948ページ

■ノアの宇宙船―清水玲子傑作集 (花とゆめCOMICS)
収録:ノアの宇宙船/メタルと花嫁/ヒューネラル・マーチ。表題他、竜の眠る星、のジャックの初登場など。「秘密」で恐ろしいほどの「人の心」を丁寧に緻密に彫り出している清水さんの最初の単行本。当時衝撃的なまでに美しかった。あのポストカードは何処へやってしまったんだろう(涙)。少し古風なような、それでいて洗練されたキャラクターは不思議とSFにも学園モノでもOK。やっぱり原点だ。
読了日:07月13日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6805762

■もうひとつの神話 (花とゆめCOMICS)
収録:もうひとつの神話/ナポレオン・ソロ/お伽話のユダ/100万ポンドの愛。ロボットに守られた唯一人の人間の少女・イヴと彼女を愛するアダムの物語。タマゴ型ロボットとヒューマノイド、人間を愛するロボット達の話。宙を飛ぶ白い「華人」の生き残りの少年の物語。100万ドルの財産と家屋敷を持参金に、稀代のプレイボーイに求婚してきたのは80歳の老女だった。初期短編集の中で、半分がロボット絡みではない話。ちょっとシュールでやっぱりほろりとさせられる話ばかり。個人的にはお伽話のユダが好きだ。好きだったのに、もうそこらの本屋では手に入らないんだな。(→そこで愛蔵版or文庫版ですよ!)
読了日:07月13日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6805788

■ミルキーウェイ (花とゆめCOMICS)
収録:ミルキーウェイ/チェンジ/三叉路物語。表題作はジャックとエレナなれそめ。60pの前項編。エレナが可愛い。ものすごく可愛い。昔読んだ漫画は後になって読み返すと記憶よりも実際は妙に子供っぽかったりするが、この人の漫画は全く変わらない。それにしても、ジャックはいつでも後になってから自分が誰を望んでいるか気付かされる事が多い。ええいこの鈍チンめ!他はこれより以前の読みきり、「人間の」ジャックの物語。刑事キースと宝石強盗ジャック、撃ち合いの末キースは死ぬが心がジャックの身体に入り込んでしまう。こちらはジャック人間モード。
読了日:07月13日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6805857

■天女来襲 (花とゆめCOMICS (632))
収録:天女来襲/ネオ・ドーベルマン/世紀末に愛されて/清水玲子の今昔物語。遊女のスタイルが天女を模したものだと初めて教えられた作品(という人は多いだろう)。ちょっと怖いけれど不思議な話。ネオ・ドーベルマン、はかなり羨ましい話。今昔、は天竜が色っぽすぎる。これを読むとピアスが欲しくなる(けどあけてない)。全体に和風な1冊。どっちも描けるんだなと思った。
読了日:07月13日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6805897

■彷徨う日々
何故そこでジェイソン?という激しいツッコミと同時にそうだよなぁと納得してしまう自分もいたり。男にも女にも、大抵この本に行き着く頃には誰しもに心当たりがある話ではないかと思う。幻想的な部分はさておき。惑うことも多いけれど大きくはローレン(ミシェル+ジェイソン)の軸とアドルフの軸。突き放されたような読後感を埋めたくてまた新たなエリクソンに手が伸びる。
読了日:07月13日 著者:スティーヴ エリクソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6822033

■竜の眠る星 (1) (花とゆめCOMICS)
実に久しぶりに再読。探偵として依頼を受けたジャック、竜星王(セレツネワ)に降り立つ。エレナは行きたくないといいひとり残るが、ジャックの後を追う。依頼人はルルブ人の少女モニークと少年カウル、依頼内容は、敵対するシュマリ人の王リブシェアの暗殺。モニークが成人の儀式を受ける直前までを収録。BLという言葉のない時代のエレナとジャック、やっぱり好きだ。
読了日:07月14日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6818758

■竜の眠る星 (2) (花とゆめCOMICS)
モニーク、成人の儀式失失敗、三人で王宮を逃亡、一方地球のルイスは「エレナ」の過去を探り当てる。過去の因縁からエレナを執拗に狙うカインと王の手に落ちるエレナ。最初はハッピーなSFを描く予定だったそうだが、この展開はたまらない。この路線でよかった!
読了日:07月14日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6818787

■竜の眠る星 (3) (花とゆめCOMICS)
物語はいよいよ佳境。人殺しを躊躇わないエレナ、あまりにも美しく壮絶。王の死、真実を知るモニークとカウル、彼等の想いを他所に、ジャックだけを求めるエレナ。誰よりも何よりも人間臭いその足掻き、苦しみから眼が離せない。巻末の収録「ミルキーウェイ2」はパラレルもの。エレナがエイリアン、地球人ジャック、ルイス、カイの運命は?結構これ好きだった!
読了日:07月14日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6818822

■竜の眠る星 (4) (花とゆめCOMICS)
リブシェア王の暗殺、隕石の衝突、揺れる小さな星。三人で地球を離れる決心をするエレナ。ジャックでもカウルでもなく、エレナの口から「幸せになろう」と出たのがもう涙なくしては読めない。あと1冊でこの世界が終わってしまうのが何より悲しい。
読了日:07月14日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6835434

■竜の眠る星 (5) (花とゆめCOMICS)
「もう逢えないのかと思った」も勿論最高のシーンなのだが、何よりも「もう誰もお前を咎めたりしないから」に全部持っていかれた。細身の女王が、小柄とはいえ少女の亡骸を泣きながら引き摺ってゆくあの3p、コマ割といいアングルといい、もう何年経っていようと忘れられないシーン。重厚なBGMすら聴こえてきそうだ。さりげない小さな1コマに様々な思いが濃縮されている。5冊、長いようで短い、短いようで長いドラマ。
読了日:07月14日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6835483

■夢のつづき (花とゆめCOMICS)
収録:夢のつづき/8月の長い夜/ロボット考〈擬態〉。ロックスターに憧れた大富豪の娘が、金にあかせて創った夢の星に彼を閉じ込める。表題作ほか、彼を「男」に獲られた少女が、自分の彼を惑わした男がどんな人物か探ろうとするが。近未来医学サスペンス、ちょっと「秘密」に通じるか?そして「ロボット考」はある意味夢の続きである。ジャックとエレナ再登場。うれしいおまけ。近未来サスペンスがやっぱり巧い。
読了日:07月14日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6835549

■22XX (花とゆめCOMICS)
衝撃。昔読んだ筈だったのだが、全く覚えていなくて、丸々1冊分の尺を使って少女漫画雑誌でこれを当時描いたのか、という軽い眩暈。人間の奥底の慾と懊悩を冷徹に抉る手法は昔から変わっていなかったのだ、と。エレナと出会う前の、ジャックの物語。
読了日:07月15日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6845866

■パピヨン (花とゆめCOMICS)
近未来SFサスペンス。少年受刑者の流刑星、そこへ送られた亡国の少年王子ナザレ。出会ったのは、生き別れになった従者に瓜二つの若者イオ。刑務所内にひそむ秘密、そしてイオの秘密とは。タイトルが何故「パピヨン」なのか。本編に蝶は出てこない。可能性としては、脱獄モノとして有名な映画「パピヨン」から。もう一つは、蝶が(死と)再生の象徴であることから、かな?プラナリアなんて高校生物以来だ!そして相変わらず恐ろしく美しく、そしてどこか暖かい。
読了日:07月15日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6845919

■V(ビビッド)-K(キッズ)☆カンパニー (花とゆめCOMICS)
おリボン小僧・近江廉と、しっかりものの原田萠梨。スタートは彼女が主人公のなりあがり生徒会編。どうやら連載初回から読んでいたらしく、徐々に記憶が蘇る。キャラの創りこみが非常にしっかりしていて、入り込めれば相当楽しい。そういえば、グリーン・ウッドといい学園モノはのめりこめなければ置いてきぼりだが、ハマれば深い。告白は男の子から、続きは?ということで廉の野望は最終巻までひっぱられることになる!
読了日:07月17日 著者:山口 美由紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6886306

■V・Kカンパニー 2 (花とゆめCOMICS)
誰もが忘れていた美術部顧問は意外な人物。眼鏡を外すと美人という通説を逆手に取った「眼鏡をかけると美人」の一田先生は、廉の兄・然の旧知の人物だった。冬休みを利用した合宿編。萠梨の後ろ向きさが前面に押し出され始める。この人の描くヒロインはどこか皆そういうところがあって、やや重い・暗い展開になる傾向がある。連載当時はまだ私も幼かったので(笑)、痛快なものが好みだった記憶が。今読むとやっぱり然さんはかっこいい。
読了日:07月17日 著者:山口 美由紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6886317

■V・Kカンパニー 4 (花とゆめCOMICS)
三つ子編。「えっあなた方は双子だったんですか」「いいえ、三つ子です」というアレ。でも三人目は誰よりも大人びた少女。またも萠梨を圧倒する女の子登場。そして学校という空間を最大限利用し、愛する仕掛けが満載。今は嫌な思い出しかないという子も多いだろうに、本当に幸せな学園生活が詰まっている。欺瞞と言えばそれまでだけど、せめて漫画の中でぐらいいいよね、という気分になる。
読了日:07月17日 著者:山口 美由紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6886452

■V・Kカンパニー 5 (花とゆめCOMICS)
長かったようで短い全5冊の最終巻。生徒会再び。七五三太再び。兄・坂浦先生再び。懐かしいなぁサーカウラー様。フラッシュマンなんて昨今のお嬢さんは知らないんだろうな。ジョージ声が聞こえてきそうなお姿、そう、この人は全年齢男女問わず巧いのだ。意外にもおっさんがかっこいいのだ。美人もどんとこい、なのだ。そして、女の子が一番強くてちゃっかりしている、という王道ハッピーエンド。やっぱり漫画はこうでなくちゃ。
読了日:07月17日 著者:山口 美由紀
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6886506

■天使たちの進化論 (花とゆめCOMICS)
収録:天使たちの進化論/千の夜/月下美人。ロボットでありながら人間のように苦悩するエレナ中心。「竜の眠る星」よりも後に発表された作品集。子孫を残すこともなければ死ぬことすらも無い自分に苦しみつつも、それでも人とかかわりあうことをやめないエレナ。子供を残せないと諦めていながらも、ジャックと自分の行動で新たな命が生まれたことを知ったとき、酔う筈のない麻薬に酔い、心地良い夢を見る。報われることの少ないエレナが満載(と描くと作者はオニか?と思うけれどエレナは泣き顔がイイのだ)。
読了日:07月17日 著者:清水 玲子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6886577


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