ひな菊の丘から

ティム・オブライエンが大阪ブルーグラスナイトに来た日のこと

先日、神戸ホンキートンクでナオケンのライブを聴いていた時のこと、ティム・オブライエンは日本には来ないだろうなあ、という話が出て、いやいや、来てますよ。と言ったのだが、帰って調べてみたら、なんともう17年も前の話だった・・・。月日の経つのは何て早いことだろう。
その頃、Aunt Yoko's Quelting Partyというブログを書いていた。昨年の夏だったかにサービスが終了して全て消えてしまった。何とか消える前に書いたものを残しておこうとヒマを見つけて作業していたが、結局最後何年分かは消滅してしまった。(いっぺんにやる方法があったのか、そんなことも調べようとしなかった私が悪いんだけど)ありがたいことに、ティムが来た時のことは文章が残っていて、写真も同じじゃないけどあるので、ちょっと掲載してみようと思う。

2006/12/6

「アメージング!(長文)」  ブルーグラス

今年最後の大阪ブルーグラスナイト、ゲストバンドもなく、レギュラーだけで忘年会気分、のはずだった。

ところが...

スペッシャルなプレゼント!!あの!グラミー受賞歌手のティム・オブライエンが、アナザードリームに来てくれたのだ。

日記を書くのが遅れたので、心待ちにして覗いてくださった皆さん、ごめんなさいね。二日遅れでようやく書きます。
そのニュースが飛び込んできたのは数日前。確実じゃないけど、期待していいよ、と世話人から。ケルティック・クリスマスのツアーの事を教えてくれたのも彼で、我が家は運良くチケットを手に入れたけど、ブルーグラス界の人たちに情報が回るのが遅くて、関西のチケットは売切れてしまった。その事をティムは気にかけてくれていたそうだ。IBMAのつながりもあったのだろう、今回の飛び入りゲスト出演となった訳。滋賀県、岡山県から駆けつけた友達もいた。

いつもより、ほんの少し早めのスタート。キックオフはいつもどおりラッシーご夫妻で、その後次々とレギュラー陣が演奏したのだが、どうも、どのバンドも浮き足立ってる感じで、妙に力が入っている。当たり前か、ティムが目の前で見てるんだから。
もちろん、私も例外ではなく、力入りまくりの演奏だったと思う。あがったか、と聞かれたら、そうでもなかった、と答えるけど、普段と違って客席が埋まっているのが嬉しくて、その分上ずっていたのかな?体調も万全ではなかったけど、とにかく、彼が来るとわかる前から、1年の締めくくりはブルーグラスでまとめよう、と思っていたので、やった曲(High on a Mountain)を、後でティムに「よかったで」と言ってもらった(んだと思う、多分。そのように聞こえた。)時は、舞い上がりそうだったけど、ステージ上では何も考えずに好きなようにやった。

全てのバンドが演奏を終え、いよいよティムの出番。
彼は、フィドルとマンドリンを持ってきていたのだが、ギターがないので、私のを使わせてほしい、と某MのSブさんから頼まれた。え?私のはマーチンでもなければルシアーの作品でもないですよ、B品のmade in Chinaでっせ、と言ったのだが、それでかまわない、とのこと。もう私に否があろうはずもなく、嬉々として持っていった。

で、それを使ったステージの写真がこれ。

良い楽器は弾き手を選ばない、のかどうかはわからないけど、良い弾き手は楽器を選ばない、というのは真実である。とにかくすごくいい音が鳴ってた。私のギターじゃないみたい。Jたんは、マーチンじゃなきゃだめだ、って言うけど、違うね。腕さえ良ければジョンソンはええ楽器やで。ああ、腕さえよければ...

その後持ち替えで、フィドルの弾き語り、

マンドリンの弾き語り、と続き、

いよいよブルーグラスセットでの演奏。

あー!!さっきまでティムが使っていたギターを、近江商人が...とーちゃんの姿がない、と思ったら、いつの間にかステージでベースを弾いていた。

このセットで4曲、Blue Nightよかったねえ。その後、何人かステージに上がってジャム。

最後にアンコールをお願いしたら、もう一度ギターを弾きながらLess And Lessを歌ってくれた。リクエストしたのは、店を閉めて、お客さんごとこちらにやってきた、私の師匠だった。この間ほぼ1時間、本当に至福の時を過ごさせてもらった。

最後にちゃっかり写真までお願いした大阪のおばちゃんでした。東京では単独ライブもあるようなので、チャンスのある方は、ぜひ行って下さいな。



※もし、写真の掲載に不都合があればお知らせください。

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当時は毎日のように更新していたようだ。音楽ネタだけじゃなく、家族のこととか、電車の中のこととか、けっこう毒も吐いてる、でもやっぱり読者は日に20人くらい。

因みにティムが弾いた2万円のギターはこれ。

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