本日のロック

酸性雨ってまだ降ってるの?って聞かれたんだ。

ハーヴェストとロック 

2007-05-26 18:36:36 | Weblog

いつもと同じハーヴェストのカウンター。ひとつだけ違うのは、僕の隣にピ○チュウが座っていたことだ。その、ひどく大柄なピカ○ュウは、芋焼酎の水割りを傾けながら、若くて可愛いくて、失礼ながら頭の悪そうな茶髪の女の子と話し込んでいた。

先日惜しまれながら店を閉じた「ストロベリーフィールズ」には、深夜にバニーガールが飛び込んできたこともあるし、僕はそういう予期せぬ出会いこそ飲み屋における最大の楽しみだと信じているから、ピカチ○ウとも仲良くやろうと決めていた。

実際、ピカチュ○は気のいい奴で、僕がチラチラと様子を窺っていると、初対面にも拘らず気さくに話しかけてきた。さっきまで隣の女の子と焼肉を食べていたということで、息がとてもニンニク臭かったけど、まぁ、そんなことは大きな問題ではない。

杯を重ねて調子が出てきた○カチュウ。狭いに店内に響き渡るような大声で、「今年は巨人が絶好調で嬉しい」とか、「藤本美貴まで熱愛スクープされてモー娘はどうなるのか」とか、「BIGは自分で勝敗を選べないから宝くじと変わらない」とか、恐らく今朝のスポーツ報知で得たであろう知識を披露し始めた。僕は巨人にも芸能界にもサッカーくじにも興味が無いので、終始、無言。いや、色々と考えるところはあったけど、今夜は仲良くやろうと決めていたから。

途中でコウヘイ君が店に入ってきた。目の前のピ○チュウの姿に面食らった様子で、僕と目が合うと、「こんちわっす。・・・で、なに、コレ?」と無言で訴えてきた。僕は何度か首を横に振ってそれに答えた。

コウヘイ君は、ピカ○ュウの大きな背中を避けるようにして奥の席に向い、ピカチ○ウの連れの女の子の隣に座った。僕は内心、「お前、空気読めよなぁ。 なぜそこで奥に行くわけ? ふつうは俺の隣に座って援護射撃するでしょ? 全然、こっちの状況が変わらねーだろが!」と、思ったが我慢した。

その後、(当然、予想は出来た事態だけれど)、僕とピカ○ュウが盛り上がらない会話を続けているのを尻目に、コウヘイ君はピカチュ○の連れを口説き出した。女の子はまんざらでもない様子だ。○カチュウが明らかにイライラし始めたので、僕とマスターのタカシさんは「バカ! やめとけ!」と心の中で叫んだが、残念ながらコウヘイ君は空気が読めない。そして、調子に乗ったコウヘイ君が彼女の肩に手をかけた瞬間、ピカチュ○の体から電流が迸るのを見た。

 

 

その日、勉強になったのは、海外で放映されているポ○モンのアニメでは、登場人物は全て吹き替えだが、ピ○チュウの声だけは万国共通で大谷育江、ということだけだった。(あと、タカシさんは怒らせたら非常に怖いということも知ったけど、これは、まぁ、想定内)

 

全てが収まった後で、○カチュウがコスプレキャバクラの客引きであることが判明した。 

脱いでから来い。

 

BGM: 「けんかをやめて」 竹内まりや


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