図解 気象学入門 6章 台風のしくみ 4

2020-01-23 12:59:01 | 読んだ本について
台風はなぜ日本にやってくるのか

台風は太平洋高気圧から吹き出す風に沿って移動するため、日本にやってくる。

台風は、ベータ効果及びベータジャイロという性質により、北西にゆっくり進むものであるが、

上空の大規模な流れに左右され、偏西風の位置および強さ、太平洋高気圧の季節変化に支配されている。



図解 気象学入門 6章 台風のしくみ 3

2020-01-17 12:41:02 | 読んだ本について
台風を発達させるしくみ

ウォームコアと、風のメカニズムが台風を発達させる。

ウォームコア(熱帯低気圧の中心の上空に核をなして存在する、温度が高い部分)が形成されるにつれて上空から吹き出す空気が増大し、中心付近の地上気圧が低くなる。


それに対応して、大気境界層の吹き込む風や高層における吹き出す風が強まる。
大気境界層の風は、暖かい海面から大量の水蒸気を集めた空気をより多量に目の壁雲の下へ送りこむ。


目の壁雲の中における水蒸気の凝結量が増し、ウォームコアはいっそう強化される。


高層からの吹き出しが強くなる。
中心気圧がさらに下がる。


中心気圧が下がったことにより、水蒸気を送りこむ風が強くなる、、、

というように、ウォームコアと風のシステムが互いに強化しあうことで、台風を発達させている。


図解 気象学入門 6章 台風のしくみ 2

2020-01-03 16:56:35 | 読んだ本について
台風はどのようにして発生するのか

熱帯収束帯で発生するクラウドクラスター(積乱雲の集団)が、地上に弱い低圧部をつくることで、周辺から空気が流れ込む。
流れ込んだ空気はコリオリ力が作用し、反時計回りに吹き込む弱い渦巻きとなる。
その後、ウォームコア(暖かい核)と風のメカニズムにより、熱帯低気圧を強力に発達させて台風が発生する。

図解 気象学入門 6章台風のしくみ 1

2019-11-28 12:45:32 | 読んだ本について
台風は組織化された積乱雲でできている

台風の渦巻きの腕のようになっている部分には、積乱雲が並んでいる。この渦巻状の雲の列は、スパイラルバンドと呼ばれている。

スパイラルバンドの雲が組織化されるのは、マルチセルと同様のしくみと考えられている。→成熟期の積乱雲から吹き出す下降気流が、台風に吹き込む湿った暖かい風とぶつかって新たな積乱雲を発生させている。

スパイラルバンドだけでなく、台風は、その全体が、気象現象の中で最も大きな規模で組織化された積乱雲の集団。

図解 気象学入門 5 章 低気圧・高気圧と前線のしくみ 4

2019-11-26 12:53:27 | 読んだ本について
梅雨はなぜ起こるのか

1)中国大陸上の場合
温暖・乾燥の長江気団と高温・多湿の赤道気団の間で出来る。
温度差があまりないので、温度差の気団の間にできる本来の「前線」とは違ったもの。気流がぶつかって収束することで雲が発生していると考えることもできる。

2 )南日本や西日本の場合
【高温・多湿】小笠原高気圧の西側を回る気流と【温暖・乾燥】長江気団?がぶつかって前線ができる。
前線の南北に温度差がない点は、大陸上の前線と一緒。東に行けば行くほど南北の温度差がはっきりしてくる。

3 )東日本の場合
【低音・多湿】オホーツク海高気圧と【高温・多湿】小笠原高気圧により前線ができる。
オホーツク海高気圧が発生していないときは、西日本と同じようなしくみで前線ができていると考えることができる。