竹脇無我さん、逝く

つい３ヶ月ほど前に、
児玉清さんが亡くなられたというのに、
今度は、
竹脇無我さんが亡くなられた…。


二枚目で、シブい声で、
自分が子供の時分は、
いわゆる“大人の男の人”として、
あこがれ、とも言えた。


古くは、40年ほど前の
木下恵介劇場などのドラマ、
そしてその後も、
俳優として出演されたのを見かけたが、
やはりいちばん印象に残っているのは、
今から34年前、1977年に放送された
ＴＢＳドラマ「岸辺のアルバム」だ。

八千草薫を浮気に誘う、という、
不埒なサラリーマンの役ではあったが、
不倫という役柄上の行為はともかく、
スマートなサラリーマン像であったことは確かだ。


児玉清さんが亡くなったときにも書いたが
（→児玉清さん逝く）
子供の頃に、
男性だとか、父親像としてとか、
ある意味あこがれていた俳優さんらが、
亡くなられるのはホントに寂しいものがある。

それだけ自分も、
それなりの歳になってしまった、
ということなのだが…。


そういえば…
竹脇無我さんの密葬は、
下北沢の東京都民教会で行なわれたという。

何の関係もないのだが、
その教会は、
私が子供の頃から２５歳くらいまで、
約１９年間暮らしていた、
世田谷区代田（だいた）の家のすぐ近くにあり、
そんな懐かしい名称も思い出させてくれた。



街も人も変わってゆくんだな。
…なんてね。




竹脇無我さん、
あなたの素敵な姿を覚えていますよ。
安らかにお眠りください。