神田大喜靴店

神田の靴屋大喜です。靴に付いての情報、新作の発表等を発信致します。神田の近況、遊び・愛犬岳とりくの話も載せます。

靴の修理1・男物

2009年11月14日 06時43分28秒 | インポート

 皆さま、大分寒くなって来ました風邪等にご注意して下さい、マーこれが本来の季節観でしょうが、雨が続きますが靴のお手入れは大丈夫でしょうか。
 修理の目安に付いてお伝えいたします、靴の修理で一番多いのは踵の修理です。基本は踵の厚みの3分の1(1/3)まで減ったら修理の時期です、革底の靴などで5mm~7mmの薄目のゴムが付いている靴は、ゴムの厚みが目安です。
Sany0945 Sany0946 こちらが一般的な作りの合成底の靴です、これは履き過ぎでここまで減ると歩きにくく成ります、修理代も高くなります。

Sany0951 Sany0952 同じような合成底の靴ですが、この位の状態で修理をすれば、履き心地・型崩れ等を損なわずに済みます。
どちらも修理方法は、減った部分に似たようなゴムを足して、表面を均して平らにして元の高さにする修理が一般的です。他には踵部分を削り取り別の踵だけの部品をつける方法も有ります、出来ない製法の靴も有りますので、確認して下さい。
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こちらがカジュアルシューズに昔から使われて来た、クレープ底(輪ゴムの様な生ゴム)の靴です、クラークス・REGAL等が良く知られております。このタイプは直らないと思っている方が多いですが、この位までの減り方ならば直す事も出来ます、前記の合成ゴムの踵と同じく、斜めに足すのが普通で、踵が出ている様な形の靴は踵全体を交換する方法も可能です、但しコストは高く成ります。
Sany1064 Sany1062 Sany1065 こちらが革底の靴です、見本の靴は当店で人気のオールデンのコードバン6穴チャッカーです、今回はオールソール(表の革底を交換する修理です)。
Sany1063 Sany1066 踵の部分は革等を何層か積み上げて、その最上段(地面に当たる部分)にゴムの踵を取り付けた靴です。
この状態で修理をするのが一番良いです、革等の部分まで減りますと修理代が余分にかかります、また減り過ぎると修理が不可能になる場合も有ります、また靴が斜めに地面に当たるので、履き心地と身体への負担も増えます。

今回は踵の部分の修理に付いての説明でした、踵の部分には身体の体重がかかり地面との摩擦も多いです、靴に取っては重要な部分です時々確認する事をお勧めいたします。
基本は何足かの靴を履き廻し(3足~5足がお勧めです)、1,2週間に一回は靴クリーム等でお手入れをして、早めに修理の出せば靴は長持ちする物です。
最近の靴は踵の材料が多種多様になり、修理が難しい靴も増えました、特にカンカンと硬い・高い・音がする靴は注意が必要です、靴を買うときに確認するのも大事で、店の店員に確認するのも良いでしょう。



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