紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

築160年古民家リノベ②

2018年03月07日 | お家完成しました。ご紹介。

明日明後日と雨との予報ですね。

何とか明日、色々頑張りに頑張ってもどうしても明後日中にはコンクリートを打設しなければいけない現場も(棟上げ予定日から逆算すると)、基礎屋さんが昨日今日と大変頑張ってくれまして、今日夕方先ほどコンクリートが無事打たれました。

いや〜、良かった良かった。感謝感謝であります。

さて、前回の続き。

和歌山市加納の築160年古民家リノベーション。前回は玄関まで入ってきましたが、玄関から広間に入ると

どーんと。広々とダイナミックな空間が現れます。ご見学いただいた皆様もまずここで「おおっ〜」という声があがっていましたね〜。

ちなみに和室のフスマを全て閉めるとこんな感じ。これでも十分広いですね。

古民家特有の差鴨居と呼ばれる大きな梁が縦横に走る独特な空間。南側の木製大開口と和室の奥の大開口からも光と緑が入り、とってもここちよい空間となっています。

予想通り、工事中に出てきた風情たっぷりの梁を見せるために天井を高く抜きました。ただ、全てが見せられるわけではありませんから、どこまで見せるか?どのようにメリハリを効かせるか?が難しかったですが、天井仕上げの変化(杉板と和紙)も含めて、なかなか上手くいったのではと思います。

結局、何か新しいものを生み出したというような事ではなく、建築当初の元々もっていたお家の魅力をそのまま出すように考えたという感じです。

今回の工事前の状態では、高い部分の梁は全て隠れていましたし、差鴨居も隠れてその上にクロスや木目柄のプラスチック板が張られていたのすが、そういうものは全て取り払い、それを活かせるようにと。(ただ今回の工事の何十年前にやっていたリフォームも、それはそれで、当時の暮らしにはあっていのだろうし、材料や考え方など時代背景もありますから、今の感覚からとやかく言うのはちょっと違うと思いますです)

だから、この広間がもの凄く魅力的な空間に仕上がったのは、もちろん160年の経年の魅力もあるけれど、160年前に建てたお客様のご先祖様と大工職人さんが凄かったわけ。それをあちこち苦労しながら直したうちの大工さん達も手前味噌にはなりますが、なかなか凄いな〜とは思いますが、図面だけ書いて偉そうに現場であ〜して。こ〜して。なんて言ってるばかりの私なんてのは、ほとんどおまけみたいなもんですね(笑)

ソファに座ってみると、お庭の良い所がばっちり見えるんですが、これも基本的に昔の窓の位置をそのまま踏襲しただけだし。。

最後に私が大好きな一枚。差鴨居と梁が重なって綺麗な和室からの広間の眺めをご覧いただいて、今回はここまで。次回は和室その他です!

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

 

 

 

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