紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

「基礎」そして「手刻み」

2011年05月18日 | 家づくり現場。職人さん達との打ち合わせ

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さて、先週工事がスタートしたばかりのKw様家。

家づくり工事がスタートすると、

①現場では基礎工事

②うちの作業場では、大工さん達の手刻み作業

が同時にすすんでいきます。

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①の基礎工事は大体皆様想像つくと思いますが、

簡単に言うと、「土掘って→掘った所をつき固めて→鉄筋組んで→コンクリートを流し込む枠(型枠)造って→コンクリート打つ」

という風に進んでいきます。

色々細かい工事はその都度あるけれど、住まい手の方は、大まかにこう理解してもらっておいていいかと思います。

さて、そんな基礎工事

Kw様家では、今は「掘った所をつき固めて」という作業中。

P5181317_2 P5181318

基礎屋さんが何か機会を持ちながら歩いていまして、その通った後はちょっと締まった感じがしていますでしょ。

これが基礎の下に来る、砕石の層。

ここを安定させておいてから、この上に鉄筋を組んで、コンクリートをうつわけです。

また外周部はコンクリートが打たれておりますが、まっ、これはまた別の機会にご紹介。

ここでの注意点もあるけれど、それはおそらく住まい手の皆様がみても分からないから、まっ、皆様の目で見て「綺麗だな~」と思えれば、まず合格。って所でしょうか。

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さて②

現場では基礎工事がすすんでいる一方、

うちの作業場には、

P5091246 P5091249

構造材となる、柱や梁、土台など、うちの材木倉庫で寝かしてあった(何年も自然乾燥されたもの)モノや材木屋さんから新しく納入された木が搬入されて、

P5091255

こんな大工さん用の構造図(うちではカンバ板と呼ばれています。設計で書いた構造図を元に、設計とうちの棟梁&副棟梁で相談して、造られています)を元に、

副棟梁が梁や柱に「墨付け」をしていきます。

《「墨付け」というのは、この角材に凸凹加工を施して木組みを造るため、梁や柱自身に凸凹加工の絵を書いていく作業の事。墨の容器も見えてるでしょ。》

そして、その「墨付け」通りに、これまたうちの大工さん達が手で加工していきます(だから、手刻み)、

P5171301 P5171304

P5171302 P5171300

こんな風に、少しづつ加工(手刻み)も始まっており、色々何だか複雑そうな加工は施されておりますでしょ。

この作業。

現場では行われていないため、お客様が見る機会もあまりなかったのですが、

せっかくだしご覧頂こうと思いまして、最近はお客様に見学のお誘いをしています。

「自分の家を支える柱や梁、ただの四角い材から、どの様にして構造材となっていくのか?そしてそこに、日本の歴史で培ってきた素晴らしい大工技術と知恵がどのように活かされているのか??(最近はほとんどお目にかかれない技術になってきてますし)その一端をご覧頂ければ、面白いかな。」

と思って、

更には、柱梁が組まれてしまえば、接合部内部がどうなってるかは見えませんからね。

これ、概ね好評でありまして、お客様方は、喜んで下さっております。

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えっ?

手刻み見てみたい!ですって、

ならうちでお家を建てて下さい!!

ってのはうそですが(笑)、うちの会社の裏の作業場をちらってのぞいて見て下さい。

作業場の入口は開けっぱなしで、大工さん達加工してますから、いつでも見えますよ(笑)

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