医者に背を向けられた私は
帰る選択肢しかありませんでした。
痛みのため、くの字に体を折り曲げ
壁を伝いながらしか歩けない。
そんな状態なのに胃薬の処方だけで
帰れと言われるとは…。
その日の支払いはCT検査したからか
それとも夜間救急だったからか
確か1万数千円だったと思います。
そして家に帰ったのですが、
痛みで動けないので
2階の自室には戻れず、
1階今のコタツに分厚いダウンを着て
潜り込みました。
ハンパない寒気でガタガタ震えながら
眠れない夜を過ごしました。
翌日の朝、少し痛みがマシになり、
とりあえず手すりに捕まりながら
2階の自室のベッドへ辿り着き、
ようやく布団の中で横になれました。
コタツはやはり身動きできず、
体が痛かったです😅
その日のイベントは当然不参加。
毎年開催していた
チャリティーイベント。
そのときは東日本大震災のすぐ後で、
集まった募金や売上は急遽
協会を通じて東北へ寄付することに
なったようです。
私は屋台の物販担当でしたが、
朝から電話で事情を説明し、
休ませてもらうことになりました。
その日は1日中ベッドの中。
1階へ降りるのはトイレだけ。
食事も痛みで取ることができず、
ひたすら律儀に胃薬を飲むだけ(笑)
胃薬を飲むための水も辛かった😣
そしてそのまた翌日。
痛みと寒気が治まり、
なんとか歩けるまで回復。
歩くとまだ少し痛みがあるけど、
まぁ仕事には行けそうかな?といった
感じでした。
でも、痛みとともに
発熱したことが気になり、
例えばインフルエンザとかだと
やっぱり困るよなぁということで、
近所の診療所に行って
調べてもらうことにしました。
会社に電話して診療所に寄ってから
出社するので少し遅れる、
場合によっては休むかも?と連絡し
診療所へ向かいました。
徒歩で行って、
ドクターに土曜日からの経緯を
説明し、インフルエンザの検査を
お願いしたところ、
「そんなインフルエンザの症状は
聞いたことない。
たぶんインフルエンザではない。」
と言われてしまいました。
「それよりお腹痛いんでしょ?
ちょっとそこに横になって。」
診察台に寝転ぶよう指示され、
「ちょっとお腹触るよ。
これ痛くない?」
お腹の右側をぐっと押して
ぱっと離されました。
「いっ!痛いっ😫」
何とも言えない鋭い痛みが!!
ドクターはそれだけで
「虫垂炎。間違いないわ。」と
言いました。
「虫垂炎…え?盲腸!?」
「そう。紹介状書くからすぐ行って。
切るかどうかはそこの医者が
判断するから。」
は?これからすぐ???
ってか、
切るの!?
いきなりの展開で頭が追いつかない。
でもドクターは
「〇〇病院と市民病院、
どっちがいい?」
と話を進めていく。
〇〇病院は土曜日に
救急搬送された病院なので、
そこは嫌だ!と思ったものの、
言葉にする前にドクターが
「〇〇病院の外科…今日はS先生
いてるな。
この先生ワシの後輩やから、
〇〇病院に紹介状書くわな。」
勝手に決めてしまった😰
「ほなこれからすぐ行くんやで。」
紹介状を手渡され、
会社に事情を説明する電話を入れ
私は土曜日にけんもほろろに
追い返された病院へと
再び向かうのでした。
to be continue…