今日は入院中に知り合った、Sさんのところに妻と一緒に遊びに行ってきました。3年ほど前、Sさんのご両親が定年後、田舎生活を希望して、他の県の都市部から私の住むM}崎県の山間部に引越して、親子3人で暮らしているということです。
4月下旬ということもあって、家の周辺は、山、畑、まさに新緑一色でした。家のすぐそばが10メートルか20メートルくらいの深さの谷川で、居間からはおそらく20、30メートルの距離と思われる、谷の向こう壁が緑の木々や草などに覆われて見え、住居から見える景色としてはちょっと考えられないような素晴らしい景色です。
畑は、お母さんがサトイモや、じゃがいも、しょうが、キャベツいろいろな野菜を作り、楽しんでいました。家や畑、その周辺の杉やヒノキなどの林を含め、全部で6000坪あるということでしたから、普通の宅地の100軒分くらいの贅沢な広さです。
私の自宅も県庁所在地で地方都市とはいえ、すぐ近くには田や畑、木々も多く、空気もいいのですが、ここはそれ以上に空気が澄んであまりに濃い緑の香りに頭がくらくらする感じがしました。
私のちょうど20歳年下になるSさんは、1年少し前、私が入院中、潰瘍性大腸炎で大量出血をし、ようやく治まった1月頃に同じ部屋に入院してきました。同じ潰瘍性大腸炎の病気もありましたが、別の難病の症状悪化で入院し、重篤な状況でした。
肝臓の移植が必要不可欠ということで、私の退院後半年あまりしてお父さんの肝臓を移植する手術をし、今は元気です。 入院中、お互い、元気になって、景色や空気が素晴らしく、畑もあるSさんの家に必ず遊びに行くと約束はしたものの、二人とも難病であるため、本当にいけるかどうかはわかりませんでした。ただ、もし難病ではなくちょっとした病気であったなら、恐らく遊びに行くという約束はしなかったと思います。約束をすることで病気を乗り越えようという気持ちでした。
しかし、私も、その後再発悪化して、大腸摘出手術を受けることになったものの、現在は元気になり、約束が果たせたことになります。おおげさからもしれませんが、夢が実現したということで、今日は感慨深いものがありました。この1,2年家庭菜園に楽しみを見つけている妻も、畑や土を見て楽しむことができ、夫婦二人で私の快復を喜びつつ、楽しい時間を過ごすことができました。
難病にならなかったら、今日という気持ちの良い一日もおそらくなかったでしょう。
元気であれば、たくさんのいいことを経験することができます。これからもずっと元気でありたいと切に感じた一日でした。
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