だいぢのEasyBassing

初めはバス釣行記のブログだったんですが…。
関東を中心に釣りや散策に出掛けていましたが…。
熊本県民になりました。

熊本県指定史跡 大鞘樋門群 (熊本県八代市)

2020年07月26日 | 散策記
梅雨がなかなか明けず、天候が不安定だったので、住んでいる所の近くにある
熊本県指定史跡「大鞘樋門群(おざやひもんぐん)」に行ってみた。

 
樋門は排水と海水の逆流防止のための門である。      「江中樋」
 
(現地解説板)
  大鞘樋門群
                   熊本県指定史跡  平成17年6月8日指定
 大鞘樋門群は、鏡町と千丁町の間を流れる大鞘川にあり、当初、樋門は5ヶ所に設けられましたが、
現在は北から殻樋、二番樋、江中樋の3基が残っています。
これらの樋門は、惣庄屋であった鹿子木量平の指導のもと、 文政2年(1819)に潮留めが完成した四百町新地
(現在の鏡町両出・千丁町古関出付近)の干拓に伴い、潮の逆流を防ぎ、干拓地の排水を行うために造られました。
 樋門の周りを囲む石垣(鞘石垣)が、潮や川の流れに耐えられるように強固に造られており、
人々は称賛の意味をこめて「大鞘樋門」と呼ぶようになったと伝えられています。
 また、文政4年(1821)の七百町新地干拓の時には、この樋門のあたりに小屋が作られ、
出稼ぎ労働者が寝起きして干拓工事に従事しました。
その際、「名所名所と大鞘が名所、 大鞘名所にゃ水がない」と唄われ出し、
郷土民謡「大鞘名所(大鞘節)」 の発祥地となりました。

 
「二番樋」                               「殻樋」

大鞘節は開拓事業に従事した人々が歌った労働歌で、
作業の辛さや現場監督「だいばどん」と人夫のお菊の恋物語などが唄われているそうだ。
八代市の無形民俗文化財に指定されている。

 
周りは一面田んぼである。右側の高架は九州新幹線。    大鞘節発祥の地の碑

また、大鞘樋門群は、2020年6月19日(金)に日本遺産に認定されたストーリー
「八代を創造(たがや)した石工たちの軌跡 ~石工の郷に息づく石造りのレガシー~」
を構成する文化財の一つにもなっている。

かなりマニアックな史跡である。

【文化財データ】
名称:熊本県指定史跡「大鞘樋門群」
所在地:熊本県八代市鏡町両出・千丁町古閑出
時代区分:1819年(文政2年) 江戸時代後期
形態:樋門
見学可能:常時開放
駐車場:有(無料)

※令和4年3月15日に「大鞘樋門群」「旧郡築新地甲号樋門 附・潮受堤防」「郡築二番町樋門」の3つの干拓遺跡は、
「八代海干拓遺跡」として国の史跡に登録された。

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