海の中の季節は、陸上に比べて1か月程度遅れて来ると言われます。そう、普段なら初夏?のはずの積丹の海の中、今年はもうお盆過ぎの海みたいで、20mラインでも22度という温かさ(?)は、ウェットスーツ大好きの私には嬉しい事で。
この水温に誘われてか魚影も例年より濃く、ウマズラハギもいっぱい出て来ています。
そして今年はリュウグウハゼの当たり年なのか、あちこちでオチビさん達の群れに遭遇しました。誰かちょっと交通整理お願い…という感じで。
水温に誘われてか?普段は岩の隙間から顔だけ出している愛嬌者のフサギンポも、この日は珍しく海水浴(?)を楽しんでしました。(ライトが届かず済みません)
それにしても人にビビる事無く、クリクリした眼でこちらを見て、いつも可愛い奴です。
水深5~6mで群れているのはタナゴの仲間。ややスリムに見えるから、オキタナゴかな?
10m程の砂地にいたのはカナガシラで、夜行性で、昼間は砂地に潜り休んでいるはずが、この日は陽気に浮かれて出て来てくれた?のは、ナイトダイビングでもないのに得した気分になりました。
この日一緒に潜ったバディさんはヤドカリ大好き、と言う訳で私も撮らせてもらいましたが、これくらいのサイズ(赤ちゃんの拳大)は見応えがあり、眼もクリクリで可愛いです。
この日も結構流れがありながら、浮遊物も多いという、ダイバーにとってはあまりありがたくないコンディションでしたが、ヒダベリイソギンチャクにとっては、プランクトンがいっぱい流れて来るプライム・タイムなのでしょう。花が咲いた様に触手を伸ばしていました。
岩場のセンナリウミヒドラに咲く(?)のはミノウミウシ。そして右端のフワッと丸めた毛糸玉(?)は、そのタマゴでは無いかと思います。
この日は3種類のウミウシに出会いましたが、久し振りに見たのはクロシタナウミウシ。 黄色いレースの縁取りで、お尻のフリル (鰓) が可愛いですね。(写真中央)
結構数がいたのはコモンウミウシ。
色々な場面で可愛い姿を見せてくれましたが、左下の白い羽衣(?)は、見た場所からして、このコモンウミウシのタマゴじゃないのかな?次は産卵シーンを見てみたいものです。