daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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峠の幌馬車とアパッチ

2023-04-03 | 音楽つれづれ

毎度お古い話で…と、1961年のヒット曲を二つ並べたら、まるでウェスタン・ムービーのタイトルみたいになりましたが、この年の3月6日付けビルボードで3位となったのが、STRING-A-LONGSの「WHEELS」という曲で、日本のタイトルが「峠の幌馬車

全米ナンバー・ワンとはなりませんでしたが、息の長いヒットとなり年間ランキングでは8位となったそうで、日本でも長い間ラジオから流れていた記憶があります。

60年3月にワーウィックというマイナー・レーベルからリリースされ、チャートの3位まで上がるのに一年がかりですか?熱狂しすぐ醒めるタイプと違う音楽なので、そんな事もあったのでしょうね?良い時代でした。

私が持っている国内盤は77年の再発物で、発売当時の国内盤がどのレーベルで出ていたのか知りたいのですが、オークションで探すというほどの事でもないので、どこかの店の特価コーナーに転がって無いかなと、「果報を寝て待つ」状態ですが。

 

演奏はリ-ド・ギターが二人いて交互にメロディを弾き、サビのところでツイン・ギターとなり、その音にかかる深めのリバーブが何とも心地よく、夢み心地になります。

日本ではビリー・ヴォーンのカバー盤がヒットし、ここでのギタリストが誰だったかは失念しましたが、サビの部分も一人で演奏していたはずで、その分オーケストラならではのサックスが入り、いかにもビリー・ヴォーンという感じで、ヒットしたのも頷けますが、私がより多く耳にしたのもこちらだったかな?と、いささか自信が無いのですが。

歌もあり「山のロザリア」のヒットでお馴染みのスリー・グレイセスがカバーしていて、初めて聞きましたが、昭和30年代のドリーミーで心地よいハーモニーが素敵でした。 興味ある方はこちらで検索してみて下さい⇒https://www.youtube.com/watch?v=2ExwFM-Hkug

ま、ようやく雪も消えた峠道、峰に残る雪を眺めながら幌馬車、ワゴン車かな?が春の山道を進んでゆく情景が目に浮かび、中山峠あたりにドライブしたくなる曲でした。

 

続いてもギター・インストルメンタルの話で、「峠の幌馬車」から1ヶ月遅れの今日4月3日に、ビルボードで2位となったのが、ヨルゲン・イングマンの「アパッチ」でした。

この曲はジュリー・ローダンが書き、英国のバート・ウィードンの演奏で出したが不発、それをシャドウズが演奏し世界中でヒット。日本でも「アパッチ」といえばシャドウズで、当然私もそうだったのですが、何故かアメリカではチャート・インしなかったそうです。

アメリカでこの曲をヒットさせたヨルゲン・イングマンはデンマーク生まれで、自国で彼の所属するレーベルが、アメリカのアトランテックでのリリース契約をまとめ、自作曲のB面に選んだのがこの曲、それがアトコ・レーベルで発売され、全米3位となってと言う事だそうです。

この曲は日本のカバー盤もあり、61年に漣健児が詩を付けダニー飯田が編曲し、増田多夢のリードでパラダイス・キングが歌っていましたが、コーラスには女性の声も聞こえます。私の持っている「佑三子とパラキンのヒット・キット・パレード」の一曲目に入っているのですが、彼女のデビューは公式には63年のはずですし、誰なんでしょうね?

本場のポップスを聞くようになって、一時はカバー・ポップスってユルくイモっぽくて…などと失礼な事を思っていたのですが、最近はそれも含めて懐かしく思い出されます。※以上のチャート順位などのデータはウェイン・ジャンシック:著/加藤秀樹:訳、かまち潤:監修の「ただ一曲のスーパーヒット」(音楽之友社:刊)を参考にしました。

 

■ 以上、聞きたい365日 第344話でした。