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チョイ前までは夢と希望に満ち溢れとった小市民の浅まし過ぎる野望と欲望の為の高度浄水処理施設

いろいろ誤解されて面倒臭いんで、当たり障りの無いタイトルにしましたよ
飽きたらまた変えますから…

『転校生 さよなら あなた』★大林宣彦

2007年07月15日 12時18分59秒 | 映画
もう強烈にお勧めする。

大林宣彦監督作品初体験は僕が中学生の時。
『HOUSE』。
そして、高校の3年間は『ねらわれた学園』に『時をかける少女』に…そして、そして、そして、そして、小林聡美と尾美としのりが主演した、あの旧作『転校生』である。
尾道三部作の3本目『さびしんぼう』の頃には大学生になっていた。
感受性の塊だったこの時期、僕の感性は大林映画によって形成され育まれたと言っても過言ではない。
それだけ今の自分の人格形成に絶大な影響を及ぼしている。
僕の血肉には大林宣彦映画の「A MOVIE」のオープニングが染み込んでいる。

そんな特殊事情(?)を持った人間がこのリメイク版転校生…『転校生 さよなら あなた』を見てしまった…。
これは事件である。
これを事件と言わずとすればなんと言おうか?
長ーい長い予告編三昧の後、いよいよ映画が始まる。
久しく見ていなかった「A MOVIE」のオープニング。
これ、映画館で見るの何年ぶりだろう。
もう、ここで、「この映画はヤバイ」と心底思う。
その予感は当然のことながら的中する。

映画は一美と一夫の日常を“斜め”に切り取っていく。
最初は前作『転校生』を彷彿とさせる、青春ラブコメディ的展開にニコニコしてしまうのだが、ストーリー上のあることを境にして、急転直下のシリアスな展開に。
いささか唐突過ぎるという違和感は多少残ったものの、ものの数分後には既に感情の高ぶりに揺さぶられる自分を発見する。
この無理矢理さ加減も大林ファンタジーの真髄なのかも知れない。
さていつから泣いていたのだろう…。
いつの間にか意識をせずとも自然と涙が溢れるという感覚は、いかに作品に僕たちの意識が集中していたかを物語っているようである。

こ、これが新しい『転校生』なのか!

以前の『転校生』には無かった新たな切り口に、物語は切なくもあり悲しくもあり、だけどとても素敵な希望へのメッセージが込められた号泣もののクライマックスへと進行する。
ここまでくれば、涙は乾くことが無くなってしまう。
もうどうにでもなれ!の心境だ。

エンドロールが流れきった瞬間、もう1度見たいという激情に駆られたが、最近の映画館はほとんどが入替制。
ここでも涙を飲む。
現在劇場公開中でなかなかネタバレしそうなこと書けなくて、結構フラストレーション溜まるのだが。

★はもちろんの5個満点。
とにかく最後に再度「強烈にお勧めしたい」。
『転校生 さよなら あなた』◆http://www.tenkousei.net/

『青い猿』★池田暁

2007年07月15日 04時19分24秒 | 映画
先ほど現場からお伝えしたPFF入選の『青い猿』。
友人の池田暁監督だからって嘘は書けないので正直に。
お怒りは石原君にぶつけてね!
(石原君って誰?)。

いかにもPFF(ぴあフィルムフェスティバル)が好みそうな作品。
客に見せることを意識しつつも、自主映画で自由自在に出来ちゃう分、ついつい個人の作家性に「ちょっと走っちゃいました」的アンバランス。
そう、そのアンバランスさがまさしくいかにもPFF的で「ああ…なるほどなぁ」。
この自由度が新鮮な驚きを与えてくれる場合もあるし、すべての客を敵に回してしまう場合もある。
この作品の場合、映画の前半が後者「すべての客を敵に回してしまう場合」の自由度の発動。
そして後半が前者「新鮮な驚きを与えてくれる場合」の発動。
それは、池田監督の演出手法もさることながら、出演者の力量に負うところも大きい。
やっぱ演者って大事ですよね!
だってスクリーンに姿かたちそれに声までが乗っかっているんですから…。

魅力に乏しい下手な演者が延々と退屈な会話を続ける前半。
(脳裏には「僕には難しすぎて分かりませ~ん」という感想の言葉のシミュレーションが駆け巡る)。

ところが一転、知的障害兄貴役のワニ完才さん登場の辺りから、俄かにスパイラル展開する後半に、我が意識と感情はかなり引き込まれる。
主人公の元カノが男と同棲するアパート前の一連のシーン。
映画の展開的に最も盛り上がる主人公とその元カノとの色恋沙汰。
そこに珍客ワニ完才。
主人公同士の会話は邪魔しない。
映画のストーリーやテーマにも影響しない。
タダそこにいる珍客が突如としてフィーチャーされる。
発動である。
抜きん出た存在感のある演者に観客の目は釘付け。
そして、その彼に引っ張られるように、監督の演出もヒートアップして、まるで物の怪か何かに取り憑かれたかのように冴えに冴え渡る!
ここのカット割とたたみかける編集は強烈だった。
これこそ自由さ故の新鮮な驚きの炸裂なのだ!
衝撃が走る。
それら怒涛のラッシュをワニ完才によるキメの芝居で締めると一転、今度はひたすらにシリアスで冗長な長回し。
この緩急の使い分けも絶妙。

このお話で107分という尺はかなり長いし、その後ワニ完才さんが消えてしまうのに???が付いた…そして恐らく退屈な前半部分を中心に30分ぐらいはカットして、もっと見易くした方が良かったんじゃないか?とも感じた。
でも僕はこの怒涛のクライマックスの発動がありさえすれば、これでOKと思えたのだった。
さぁ果たしてコンペの結果は?
乞うご期待。

『青い猿』の予告編はこちらで見ることが出来ます⇒http://www.kokaku.jp/

『幻の湖』★橋本忍

2007年07月14日 02時43分44秒 | 映画
ジャパニーズカルトの決定盤!
トンデモ日本映画の金字塔!
『幻の湖』です。

やっと見ることができました。

監督はあの世界のクロサワと長年コンビを組んでいた、日本映画界を代表する脚本家・橋本忍氏。
20年以上前、東宝50周年記念作品として鳴り物入りで封切られたものの、あまりのトンデモNASAに、公開1週間で打ち切られた作品。
当時、私もぜひ見たくて、映画館へ行く計画を立てていたのだが、あまりの早い打ち切りに唖然。。。
「果たしてこれはどんな映画なのだ???」「とにかく見たい!」と片時も私の脳裏を離れたことはありませんでした。
その後、20年以上もテレビ放映もされず、ビデオも一切リリースされることも無く、事実上「無かったことに」されていた、まさしく幻の作品。
ようやく、縁あって、想いは届き、鑑賞することができました。
で。
ここで感想でも…レビューでもと、普通なら映画に関する駄文を書き散らしてしまうのでしょうが…。

今さら、私ごときものが、この作品に対して四の五の言っても始まりません。

Google 検索で“幻の湖”と打ち込んでみてください。
出てくる出てくるレビューの嵐。
私の深き想いの意味が端的に理解できると思います。

しかぁ~し!
とにかく、百聞は一見にしかず。
少しでもこの映画に興味をもたれた方は、DVDをレンタルしてみましょう。
きっと、映画という、文化であり芸術であり、情報伝達・意思伝達のコミュニケーションメディアの一つであり、はたまた優れたエンタテインメントでもあるという、全く得体の知れないカメレオンのような代物の奥の深さと、表現という物に常に付き纏うある種の狂気染みた人の念を垣間見ることが出来ることでしょう。
これであなたもシネフィル検定初級合格です。

『パーフェクトブルー(PERFECT BLUE)』★今敏

2007年07月07日 00時46分41秒 | 映画
この映画、以前見たことあったよ。
もうだいぶ昔に。
物語とか絵作りとかすごく印象に残っていて、実はもう一度見たいと思ってたけど、肝心のタイトルを完全に忘れていて…。
偶然、今回借りて見た『パーフェクトブルー』が、僕がもう一度見たいと思っていたその作品だったってわけさ。
いや、実に縁がある。

全然先が読めない展開にグイグイ作品の中に引き込まれ、いつの間にか見ている自分も主人公と同様、夢と現実がいつの間にやらごっちゃになって、見ていて分からなくなってくる。
その不安定感がなんとも快感に思えたり。
果たしてこれは現実?それとも妄想?
妄想が現実化するの???
そんなのあり得ない!
じゃあ…本当の私は何処???
でも最後は、あんな伏線、こんな台詞、一気に雪崩れ込んできたかと思ったら、怒涛のエンターテインメントクライマックスに突入!
お話としても、なんだか人の悲しいサガみたいな、グッとくるとこもあって、かなり面白いのです。

今敏監督のアニメはホント傑作名作ばかりで大好きなんです。
『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』そして『パプリカ』。
『パプリカ』だけ見てないんだな…これが。
アニメと言えばジブリっていう短絡的な嗜好もいいけど、たまには今敏作品も見て欲しいのです。
きっと、楽しめるはず。

とりあえず映画見たけど感想とか書かずにいたのでまとめて

2007年07月06日 13時51分37秒 | 映画
まぁ、なんだね。
ここんとこ、いろいろバタバタしていて、でもそれなりに映画観たりはしてたんだけど、ブログに感想とか書くの面倒臭くってね。
ああ、そう言えば、以前、僕に「面倒臭い」っていう言葉使うな!とか言ってた人がいてたけど…「この言葉禁句ですから!」とか、エライ剣幕で怒られたことあったな。

そんな感じで。
『隣人13号』
『TOKYO FIST』
『彼女が水着にきがえたら』
『1リットルの涙』
『四日間の奇蹟』
『太陽』
『手紙』
『TWO LOVE ~二つの愛の物語~』
『ひみつの花園』
この間、見た映画。

何だろうな…一番印象に残ったのは『太陽』かな?
『四日間の奇蹟』も良かったなぁ。
知的障害の女の子を演じてた尾高杏奈っていう女優さんがメチャクチャ上手かったなぁ。
マジ天才少女だと思ったよ。
あの演じ別けってなかなか難しいと思うんだけど。
すごいなぁ。
写真がその知的障害を患った楠本千織役を演じる尾高杏奈さん。
1000人からのオーディションで選ばれて当時中学生だってさ。
ホント凄い人はいる所にはいるもんですね。。。
ああ、ところで『四日間の奇蹟』のロケ地も『TheEARS』と同じ角島なんですね。
僕らが寝泊りしたバンガローとか諸々、『四日間の奇蹟』の劇中では医療施設の設定で使われてたよ。
そっかぁ、医療施設かぁ……、ある意味、医療施設だよね…あははは。
で、けっきょく『TheEARS』に話を持って行っちゃうのね…。
いやぁ、それくらい徹しないと。
そんな簡単なもんじゃないよ。

『太陽』で昭和天皇の役をやったイッセー尾形もすごかったけど。

『監督・ばんざい!』★北野武

2007年06月14日 02時14分03秒 | 映画
う~ん、どう言うたらいいんでしょう?

う~ん。。。


俺が「ばんざい!」やがな!


…って感じですは。


北野監督好きなんですよ。
かなり好きなんですよ。
『Dolls』とか泣いたなぁ…。
マジ泣いたなぁ。

でも、これは…。
いや、やっぱこれでいいんかなぁ???
いやいや、これで許したらアカンでしょ???
ああ…私…どうしたらいいんでしょう?

もう巨匠に対して誰も何も言えなくなっている。
そんな映画。
そんな私も、恐れ多くて「何も言えなくなっている」。

北野武監督にはホント『Dolls』みたいな作品をまた作って欲しいのです。
興行的なもの度外視してでも。
やっぱ北野武監督の最高傑作は誰がなんと言っても『Dolls』でしょう!
これ間違いない!
http://office-kitano.co.jp/dolls/

おーい!『監督・ばんざい!』の話はどこ行ったんだぁ!!!

『彼女が水着にきがえたら』★馬場康夫

2007年06月03日 04時53分31秒 | 映画
時代の匂いを感じさせるというのは、まさにこのことを言うのであって。
1989年バブル景気絶頂期の作品で。
やたら企業やブランドのロゴが画面に目立ってて。
いやぁ~タイアップタイアップ!
みんなお金有り余ってたんですよ!

すべてサザンのBGMで。

同じ原田知世主演の『私をスキーにつれてって』の海版。
知世さん大好きなんで、まぁいいか!
この人は今も昔も変わらないよねぇ…もう何なんだか…この人は!
素敵過ぎますよ!
って言うか、髪の毛が当時流行ってたソバージュなんですけど。。。
まぁいいか!

織田裕二が若い。
伊武雅刀が若い。
そして竹内力が若くて細い!
さらに今井雅之が謎の中国人というチョイ役で出てる。

画像は原田知世のデビュー作テレビドラマの『セーラー服と機関銃』の1シーン。
薬師丸ひろ子よりも長澤まさみよりも原田知世なのである。
『彼女が水着にきがえたら』と関係ないやん!!!
どういうことや!

『幸福のスイッチ』★安田真奈/他1本

2007年04月11日 01時05分14秒 | 映画
DVDで観たのですが、なかなかの良作でした。
ただ、正直なところ…主演は上野樹里でなくても良かったのでは???
まぁ好みの問題もあるのでしょうね。
ラスト、電話での父娘の会話は、けっこう来ますね。
http://www.shiawase-switch.com/
ぜひ観てほしい1本です。

安田真奈監督の映画は初めて見たのですが、根強い人気の意味が分かりましたよ。
なんか、この「洗練されてない感じ」が良いのでしょうね。
私はこういう監督さんもありやと思います。

他に『男はソレを我慢できない』も観たんですが…こっちは…あまりねぇ。
意味なく過剰なSEとVEにウンザリでございました。
まぁこんなのもありって言えばありなんですが…。
お話もお話ですし。。。
狙ったのかなぁ。。。カルトにもならんような気がするのですが。
下北沢が舞台の映画ってことで期待して観たんですが、別に下北沢でなくてもいいやん!てな感じで。
でも、選曲のセンスはなかなかけっこう良かったのですよ。
「TOKIO!TOKIO!ライディーンなのに…」の住職役の高橋幸宏に私は涙が溢れそうになりました。。。
http://otoko-sore.excite.co.jp/

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』★吉田大八

2007年04月06日 00時38分55秒 | 映画
多分、好き嫌いはっきり分かれると思う。
嫌いな人は嫌い。
それはそれで仕方が無い。
別にみんながみんな好きと言ってくれなくても良い。
確かに1人でも多くの人が好きと言ってくれたら嬉しいと思うだろうけれど。。。

だってこの映画、私個人的にかなり大好きだからだ。
うーんけっこう気に入ってしまった。。。
タイトルからいきなり心を鷲掴みにされた。
この作品のAPさんからチラシをもらって、マスコミ試写会の招待状もいただいて、ずーっと気になっていたんだけれど、やっと試写を観に行くことができた。
経験上、観る前の期待が大きすぎると、高い確率で「期待ハズレ」となるケースが多いのだが、この映画は期待に違わぬ出来でけっこう楽しめました。
もっと重~い内容かとも思っていたんだけど、いい方向に裏切られたかな…って感じです。

もう、なんつーか、登場人物たちのイカレ振りが凄く良い。
確かにみんなシリアスなんだけど、そのシリアスさゆえに滑稽であり、とても悲しくもあったり…どいつもこいつも面白くて思わず愛したくなる。
よくもまぁ、こんな妙なキャラクターばかり作ったなぁ…って感心。
そして、その変なキャラを見事なイカレ芝居で演じきった役者陣!!!!!
主演のサトエリこと佐藤江梨子、主人公の妹・佐津川愛美、主人公の兄・永瀬正敏、でその嫁・永作博美。
その凄味のある演技は鳥肌もんです。
もう素敵で素敵でたまりません。

6月から全国順次公開でネタバレにもなるので多くは語れないけれど、1人でも多くの人に観てほしいと思います。
自分が大好きなものや面白いと思ったものを人様にお勧めするのは当然ですからね。
写真はプレスの表紙です。
もう、このタイトルだけでインパクト充分ですね!

『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』公式サイト★http://www.funuke.com/

『放郷物語』★飯塚健

2007年03月03日 03時44分31秒 | 映画
主演の徳永えり目当てで見る。
映画の内容なんかそっちのけで、徳永えりの演技ばかりをずっと見ていた。
『フラガール』にも出ているんですね…見なくちゃ!
最近、こんな視点でばかり映画を見ている。
正直つまらない。
でも、頑張ってやらなきゃね。
とかなんとか言いつつ、徳永えりの相手役・安藤希の方に目が行ってしまう。。。
突き詰めれば突き詰めるほど、次々と素晴らしい素敵な女優さんが出てきて、もっともっと視野を広げて見て行かなくちゃなぁ…と、勉強していかなくちゃなぁ…と思うのだ。

はぁ。
作品の出来はイマイチだったけどね。
若い監督さんだけに、ほとばしる感性みたいなものは、とても素敵で新鮮で。
だけど、それは上っ面だけなぞったような…深みが感じられないもので…はっきり言って浅い。
浅いが故に感動に乏しい。
この「深み」って言うのは、それなりの蓄積なり経験なりがないと出せない類のもの。
確かに凄く頑張ってはいるんだけど……浅い。
人間なんて、そんな単純なもんじゃない。
友情とか恋愛とか親子とか夫婦とか。
もっともっと複雑怪奇なもので、一朝一夕じゃ理解し難いもので。
だからこそ、面白いわけであって、ライフワークになるわけで。

もし、この作品を僕が高校生の時に見ていたら、めちゃめちゃ大好きな作品になっていたことでしょう。
そんな感じの映画なのです。
なんとなく、分かりますぅ?

雰囲気のいい映画ですよ…http://actcine.com/houkyo/

『カーテンコール』★佐々部清

2007年03月03日 02時58分39秒 | 映画
ベタ≒イマイチみたいな図式が出来たのはいつの頃からか?
果たしてそれは正しいのか?
殊、この作品についてはそれは当てはまらない。

いつも思う。
見るたんびに思う。
佐々部清監督の作る映画は何でこんなにもベタなんだろう。
ベタであるにもかかわらず、こんなにも人の気持ちにグッと来る。
『チルソクの夏』でも「なんだこりゃ~」の連続突っ込みいれながらの観賞だったけど、これもまた然りで。
でも、とても大好きになってしまった。
なんなんだろうね…この魅力は。
昔。
確かバブル景気の頃、ただ単に嫌味な感じがする女優だった鶴田真由が、なんか凄くいい味出してたのが印象的でした。
伊藤歩さんは言うまでも無く。
誰がなんと言おうと津田寛治。
見ましょう。
★★★★星は4個です。

http://www.curtaincall-movie.jp/

『極道恐怖大劇場 牛頭(GOZU)』★三池崇史

2007年02月15日 02時36分01秒 | 映画
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★!!!
★の数が足りないぜ。
すごい映画を観てしまった…。

なんなんだ?これは???

カンヌが湧いた日本のVシネマ!
日本では三池監督の要望もあって劇場配給されずビデオ販売のみ。
三池監督がVシネマの可能性を試したかった…とか。
けれどカンヌ国際映画祭に出品され大絶賛。
一気に日本以外の世界各国で配給公開された。
2003年の作品で恥ずかしながら僕は全然知らなくて、遅ればせながら観させてもらって、もう凄い…無知は怖いと大いに反省した鑑賞直後の私。
繰り返し言う。

なんなんだ?これは???

ヤクザ映画なのか?ホラー映画なのか?コメディ映画なのか?アートなのか?娯楽なのか?ナンセンス不条理なのか?
ある人が言っていた…これは究極のホモセクシャル純愛バイオレンス映画だ!
ますます分からない!
でも、傑作なのだ。
もうなんだか分からんが、説明もできんが、とにかく面白いのだ!
THIS IS EIGA だ!

三池監督の作品を全部観たわけじゃないが、『ゼブラーマン』にもビックリしたが、『IZO』や『着信アリ』でさえムチャクチャやなと思ったが、この『牛頭』は三池崇史監督の最高傑作やと思う。
っつーか、日本映画の傑作怪作№1に極めて近い位置に行くんじゃないのか?
何か面白い映画ないかな…って探してる人は騙されたと思って観るべきです。
観ようかどうしようか躊躇してる人も騙されたと思って観るべきです。
オープニングから衝撃が走りますです。
なんと言っても恐怖の「ヤクザ犬」が登場します。
もうアタシ、怖くて怖くて縮み上がりましたよ。
そんな衝撃が最後の最後まで続きます。
エンドロールが終わるまで驚きの連続です。
牛頭の歌も衝撃です。
Hardのお玉も衝撃です。
全然名古屋人でないのも衝撃です。
吉野きみ佳も衝撃です。
木村進も衝撃です。

なんなんだ?これは???

多分ね、それなりにけっこう映画観てきたけど、こんな映画初めて観ましたよ。
この衝撃は…質は違うけど…『未来世紀ブラジル』や『リリイ・シュシュのすべて』を初めて観たときの衝撃に似てるって言うか…それ以上でしょうか。

もう……
なんなんだ?これは???

映画の公式サイトがないのでこれで我慢してケロ!
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3976
予告編はこちらで見られます↓
http://www.rakufilm.com/movie-yokoku.html

まとめて映画レビュー…でも………

2007年02月11日 04時54分53秒 | 映画
最近ぜんぜんブログ更新してなくてね。
でも忙しいけど、映画はちゃっかり観てましたよ、それなりに。
『コアラ課長』『TAMPEN 短篇』『female フィーメイル』『Jam Films 2』『17才』『七人の弔(とむらい)』。
合計6本。
そのうち3本はオムニバス作品なんで、作品単位での本数はもっと観ていることになる。
いろいろ今やってる企画の関係でオムニバス映画の研究してるもんで、どうしてもその手の作品が多くなる。

『コアラ課長』
「なんだぁ!コアラぁ!」とか「コアラぁ!なんだぁ!」と思わず叫びたくなった作品。
ついでに「舐めとんかぁ!コアラぁ!」とか。
私はコンビニのカエル店員が気になって気になって気になって気になって。
果たして彼は何者なのか?????????????
教えてほしい。
興味があれば…。

『TAMPEN 短篇』
きっつい。
どうすりゃいいんだ???
客として。
こんなもの見せられた日にゃ。
見なくていいです。

『female フィーメイル』
期待せずに観たらそこそこ当たり。
塚本晋也、松尾スズキの作品が素敵かも。
けっこうエロい。
よくやったよな。
素敵です。
見ても損しないと思いますよ。

『Jam Films 2』
『Jam Films』のパート2。
ではあるが、パート2ではなくて2軍って感じです。
そうしないと『Jam Films』を撮った監督さんたちに失礼です。
映像だけで物語がなってないので駄目です。
でも韓英恵が出てたので良いです。
あんまり期待せず見れば損はしないと思いますよ。

『17才』
まず、映画は「お客さんに観てもらって何ぼ」って言うことが全く出来ていないのが腹立たしかったです。
照明が全然なってないので画面が『『見えません!!!』』。
金とって見せる映画なのにこんな基本的なこと言わせるなって感じです。
学生の自主映画か????ふざけるな!
馬鹿か?死ねよ!って感じです。
眠い目をこすりながら観てたんですが、全然面白く無かったです。
木下ほうかが監督です。
それなりに演出力あります、でも役者さんであってほしいな…と思いました。
一番盛り上がるクライマックスのところで寝てしまったみたいです。
それだけ作品に力がないということです。
所々いいシーンはあったんですが、結局それだけに終わっています。
絶対見なくていいです。

『七人の弔(とむらい)』
素敵な映画です。
なかなか面白かったです。
ダンカン監督がこんなにも才能のある人だったなんてビックリでした。
すごく得した気分です。
木下ほうかとエライ違いです。
でも、子役たちは素人ばかりであんまりでしたね。
これは観てください。
そこそこ良く出来てます。

『木曜組曲』★篠原哲雄

2007年01月23日 00時50分39秒 | 映画
恩田陸の原作ってことだけで見る。
実は原作本は買って持っているのだが、家に置いてあるだけで読んでない。
読まずに映画を見る。

ほ~。
面白いよ。
恩田陸ミステリーワールド炸裂ですね。
やっぱ好きだね恩田陸。
原作読んでないから分からないけど、けっこう読んでる読者としては恩田陸的作品世界を割といい感じに映像化できてたんじゃないかなぁ…と思うのです。

それと、お久しぶり富田靖子さんが出てたのに感激してしまいましたね。
昔、若かった頃、けっこう好きだったんですよね。
すごい人数が参加したオーディションして鳴り物入りで『アイコ十六歳』でデビューしたんだよね。
もう原田知世か富田靖子かって感じでしたもんね!当時は。
その後、大林宣彦尾道三部作『時をかける少女』に次ぐ三本目『さびしんぼう』にも主演。
この作品も良かった。。。
所属事務所はアミューズ。
私、就職でアミューズ受けましたもん!
勇んで代官山に何度も通いましたよ!
富田靖子の事務所に入るんだー!!!って。
二次面接でアウトでしたけど。。。
なんだか富田靖子祭りになってしまいましたが…。
http://www.bandaivisual.co.jp/mokuyou/main.html