『めぐりあう欲望』PR映像の編集をしていたのだが、マシンの調子が悪くて何度も固まったり突然シャットダウンとかを繰り返すもんだから、全然作業が進まなくなってしまった。
で、以前一緒に仕事したことのある知り合いが、何故か「アキバ系コスプレ路上ライブ」を渋谷でやると言うので、ちょっと気分転換に出掛けることにする。
果たして「アキバ系コスプレ路上ライブ」が本当に気分転換になるのだろうか?????…という愚問はさておき、世間は給料日≒ボーナス支給日≒ハナ金で浮かれていると言うのに、ワシは何故かモヤイ像前に一人佇むダンディズム。
なんでアキバ系コスプレを渋谷で?……全うな疑問を胸に抱きつつ、それはそれで彼女たちのマーケティング戦術があるのであろう…と分かった風に自身を納得させるように見せかけて、実は何も考えていない自分がいたりと、複雑に思考回路は入り組んだ袋小路に迷い込んだ模様。
早くも今朝の我が家のマシンのようにフリーズとシャットダウンを繰り返すのであろうか?????…と不安になったりはしたが、そこはIQ140の我がCPU、何とか持ちこたえてくれたようだ。
既にその場所には、所謂「それ系」の人たちにより取り巻きが出来ていて、うかつに近寄るとちょっと厄介なことになりそうなので「僕は諸君らとは違うんだぞ!」の自己主張をしつつ、日本代表・中村俊輔の如き爽やかさで、その壁から9.15メートルほど離れた位置で待機。
行き交う大衆の奇異なものを眺める視線、「きもいー!」と容赦なく浴びせられる一般若年女性の嬌声の渦巻く中、お待ちかねの路上ライブは始まる。
「おお!これが今流行のメイド服って奴か!?フリフリスカートにエプロン付ではないか!しかも膝上5センチくらいのミニだ!黒いハイソックスも決まってる!頭にもちゃんと頭巾みたいなもん被ってるし…」とひとしきり感動し遠巻きに見学。
持ち歌披露! なーーーーーんと! オリジナルだーーーーーー!
ライブの告知に、、、ええぇ!!!CD発売の告知だとぉぉぉぉぉーーーーー!
さらにジュース早飲み競争…罰ゲームにパイ投げと極めて魅力的な出し物が続く。
取り巻きはその都度「やんや!やんや!」の大歓声・大喝采。
ハテサテ盛り上がりも最高潮に達したであろうと思われたその時……いかにもYAHOO!BBな恐持てのおじさん乱入。
何やら彼女たちにイチャモンをつけているようである。
アレラアレラ…さっきまでの大喝采は何処へやら……YAHOO!BBな男に果敢にも相対する彼女たちを尻目に、取り巻きの「それ系」男性陣は情けなきかな沈黙の艦隊と化す。。。
結局、彼女たちは理不尽にも立ち退きを迫られたようで撤収を始める。
よくよく見てみると、このYAHOO!BBな如何にもなおじさん、以前ワシらが渋谷で
『めぐりあう欲望』の撮影中に乱入してきたおっさんと同一人物だった!!!
何の因果かこりゃまたご縁がありますなぁ。
果たして彼女たちの汗と涙の結晶である「アキバ系路上メイド服コスプレライブin SHIBUYA」も風前の灯か?運命や如何に?続きはまた来週!と誰もが諦めかけたその時、彼女たちはおもむろに取り巻き連中を引きつれて場所を移動。
そしてその移動先でなんと即興で「アキバ系コスプレミニ撮影会in SHIBUYAの片隅」を始めたのである!
ぷ、プロだ………。
転んでもただでは帰らない、お客さんもただでは帰らせない!
駅前屋台でラーメンをすすりつつ、どんぶり片手に幾度もポーズを決める……このサービス精神!プロ根性!
天晴れです。
見習いましょう!皆々様!
行き交う一般大衆の訝しげな視線をものともせず、何故だか知らぬが、鼻息がかかりそうなくらい異常に近づいて(10センチくらい?)おしゃべりに興じる「それ系」の取り巻き男性陣に気後れもせず、見事にいなす彼女たちは終始爽やかな笑顔を振りまき、その聖地を後にしたのでありました。
結局、その近寄り難き雰囲気に終始圧倒され続けた根性無しの私は、挨拶ひとつできずその背中を見送ったのであった。
気分転換になったのかどうかは後の判断に委ねるとして、なんともトワイライトで月刊ムーな体験をさせていただいたひと時でした。
さて、この日「魂のこもった気合のライブ」を魅せてくれたのは
Dropsです!
参考までに。
田川さん相変わらずのハイテンションでした!頑張れー!