
試行錯誤の末、RT9のセッティングがほぼ終わった。エアロバーは、ショップの初期セッティングでもいろいろいじってもらったが、結局自分でローラー台に乗りながら調整した。ご覧の通り、Shimano PRO Missile EVO(シマノプロ・ミサイルエボ)には、エアロバーの取り付け部が2箇所あり、もともと外側の穴に取り付けてもらっていたのだが、内側の穴に取り付け直した(他、エアロバー自体を前後させたり、肘置き部を前後させたり)。エアロバーを広めに取り付けても結局苦しさはあんまり変わらないので、よりエアロなポジションを取れる狭めに。
率直なところ、TTバイクのセッティングについての資料というのはかなり少なく、何を参考にすればいいのか結構困った。そもそもTTバイクの所有者自体が少なく、雑誌とかで特集を組むほどの需要がないのだろう。そんな中で、数少ない参考となったのが、まずは個人ブログ。六本木の人とかフリーダムな店長とかIT技術者の人とか。その人が乗っているTTバイクのハンドルやサドルの位置を見て、自分のと比較したり。
もう一つ参考になったのが、エイ出版社が出している「筧五郎のヒルクライム教科書」。タイトルに偽りありというか、ヒルクライム以外にもTTバイクやシクロバイクの乗り方も書いてあって大変参考になる。
そんなこんなで、ハンドルのセッティングがなんとか完了。ポイントは、ダンシングであまり邪魔にならない位置と、肘置きと先端の距離を最大にし、腕周りの安定感を出すことか。UCIルールに沿っているかは、分からないが。
とは言え、ハンドルのセッティングだけでは不完全。サドルのセッティングについては、また別記事で。
ミサイルエボについて付言しておくと、エアロバーはストレート型とスキーベンド型の中間みたいなもので、浅くライズしている。結局、使い勝手としてはSベンド型に似るような。エアロバーで一番ポピュラーなのはスキーベンド型で、操作性は良さそうだなと思うが、ストレート型、Sベンド型の空気抵抗の少なさと、重心が低く見える感じは捨てがたい。ミサイルエボの角度は、よくバランスされた角度ではないかと思う。
ミサイルエボを選んだ理由は、西園元選手が全日本選手権2連覇したマシンにあやかったものだが、トライアスロン向けとなると、拡張性が低いのが欠点。本当のトライアスロン特化であれば、RT9ほどハンドル高が低すぎるバイクでなく、拡張性が高いプロファイルデザインのハンドルを選ぶことがおススメ。

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