大和書房、2012年発行
著者は代々木ゼミナールの英語講師で、その道では有名な先生らしい。
本書を読むと東大出身で、ご子息も東大生であることが分かります。
そんな立場から「勉強することの意味論」を展開しています。
勉強は知識を詰め込むことではなく知恵を磨くことである。
知恵とは抽象化する技術である。
この目的からすると、現在の学校の授業はなっていない。
システムも変だし、教師も努力不足である。
とこんな内容が繰り返し書かれています。
わかりやすい授業で生徒に自信をつけさせ、試験で現実を突きつけることは正しい方法、と。
その他にも「そうそう、そうだよなあ」と頷ける箇所がいくつもあり、勉強になりました。
しかし、この本が対象にしている読者層は、おそらく受験生の上部1割くらいの成績優秀者という印象が拭えません。
人生から「勉強」という要素のみを抜き出せばこの本の内容は正しいと思いますが、それだけではちょっと・・・所詮、予備校講師の著者には学校が抱えるいろんな問題は他人事なのなかあ。
「自分に自信が持てない学生」という表現にはドキッとしました。
現代の日本の子育ての問題点が、塾講師も感じるほど顕在化しているのですね。
また、ちょっと話がくどくて読むのが辛かった。
著者の提案である「抽象化」をすれば、1/3のボリュームで云いたいことは伝えられるのではないでしょうか。
著者は代々木ゼミナールの英語講師で、その道では有名な先生らしい。
本書を読むと東大出身で、ご子息も東大生であることが分かります。
そんな立場から「勉強することの意味論」を展開しています。
勉強は知識を詰め込むことではなく知恵を磨くことである。
知恵とは抽象化する技術である。
この目的からすると、現在の学校の授業はなっていない。
システムも変だし、教師も努力不足である。
とこんな内容が繰り返し書かれています。
わかりやすい授業で生徒に自信をつけさせ、試験で現実を突きつけることは正しい方法、と。
その他にも「そうそう、そうだよなあ」と頷ける箇所がいくつもあり、勉強になりました。
しかし、この本が対象にしている読者層は、おそらく受験生の上部1割くらいの成績優秀者という印象が拭えません。
人生から「勉強」という要素のみを抜き出せばこの本の内容は正しいと思いますが、それだけではちょっと・・・所詮、予備校講師の著者には学校が抱えるいろんな問題は他人事なのなかあ。
「自分に自信が持てない学生」という表現にはドキッとしました。
現代の日本の子育ての問題点が、塾講師も感じるほど顕在化しているのですね。
また、ちょっと話がくどくて読むのが辛かった。
著者の提案である「抽象化」をすれば、1/3のボリュームで云いたいことは伝えられるのではないでしょうか。