櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

ダンス、スピード、開放感

2017-01-28 | レッスン・WSノート
金曜ダンスクラスには新しいメンバーが入り、稽古がまた膨らみ始めました。現在このクラスの稽古に現代音楽を踊り体験する日がありますが、まずこれが非常に開放的になってきました。
いま取り組んでいるのはアメリカのスティーブ・ライヒという人の楽曲ですが、これは非常に軽やかでヴァイブレーションが豊か。シンプルなフレーズが何度も反復されながら、まるで雲の動きのように次第次第に変容してゆくのですが、とても開放感がある変容です。即興によって動き、音楽との関係を生み出しながら、音とともに湧き上がる感情や運動を身体に拡大しようとしています。その作業に、新しい人のカラダ・感受性・息吹が関わり始めて、新しいエネルギーが発生している感じがありました。
特に感じられたのがスピード感。スピードを求める身体の躍動感でした。

人は矢張り新しいエネルギーだと実感します。また、稽古というもの、レッスンというものに「人ひとり」が、いかに資源となるか。とも実感します。
矢張り、ダンスは関わりの広がりと深まりのなかで育ってゆくのでしょう。

関係芸術としてのダンス。そこが鮮明に意識されているかどうか、が、僕らの試行錯誤しているダンスです。

そして土曜日のレギュラークラス、基礎クラスでも、今週は開放感のある動きをどのようにして出してゆくか、また、実際に開放感を味わうところまで動きを体験してゆく。ということを稽古しましたが、ここでは非常に丁寧に身体の体験とイメージを重ね合わせてゆく雰囲気が一人一人から感じられました。
エネルギーとイメージはともに生まれ、ともに放出され、ともに消えて、また次のエネルギーとイメージが連鎖するように誘われます。内部と外気が呼吸のように波のように循環しながら次第次第に変化します。
言葉を語るとき、他者と自我が呼び交わしながら言葉と言葉が絡み新しい言葉を生み出してゆくように、ダンスする身体は空間や時間と呼び交わしながら熱やフォルムを生み出してゆくのではないでしょうか。
人と世界が、内界と外界が、分かちがたく呼吸し合うとき、無駄な力みはなくなり出すべき力はベクトルを得て、開放感が導き出される。そんな感覚が目に見えるように展開していました。
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