櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

感じあう、ひびきあう。コミュニケーションと踊り。:オイリュトミークラスの様子

2010-05-13 | レッスン・WSノート
内を観よ、外を観よ。

オイリュトミーにおける、この基本精神を動きで練習/体験。
そして、創案者ルドルフ・シュタイナーの世界観を理解する上で必要な基礎知識について、いくつかの解説をスタート。体の動きばかりではなく、イメージや世界観のひろがりも大事なポイントだと思うので。
この日は、古代ギリシャからルネサンスまでのアーティストたちがその芸術に託した思いや古代の知恵について、舞踊における精神の系譜、スコラ哲学、ヘルメス学派、グノーシスについて・・・。話したい事はいろいろありますが、この日は少しの紹介にとどめて、また練習の合間にちょっとづつ。
そのあと、いま練習中の踊りをとらえなおしてもらいたくて、いったん振り付けを超シンプルにもどして詩の起伏や音楽ではメロディーのダイナミクスを体験しました。ひとりひとりが覚える事や身のこなしも大事なのですが、共感や共有のための「ひびき合う」練習は、もっと重要。踊りはひとりで学ぶものではないから。

みんなで輪になって、集まったり離れたり。距離感のバランスやステップの感じ合いなどを通じて、熱や空間のひろがり高まりを生み出してゆきます。また正円を楕円に変容させたり、有機曲線を生み出したり。すこしだけ複雑な思考を共有しつつカタチ/ウゴキをたちあげてゆく。
途中で幾何学のコスモロジーについて、すこし話。
さらにテキストの情感、音楽からの刺激。
ことばって、どんなふうにできているんだろう、音楽ってどんな構造があるんだろう。僕が話したり、質問してもらったり、意見を言ってもらったりしつつ、また動く。
すこしづつ作品の振り付けを思い出し合い、うごきの中でつかってゆく。リズムや気持ちの変化をみんなで感じ合う。どのようにして、いま踊っている振り付けができているのかを体感として理解してもらう。お互いの呼吸や運動のヴァイブレーションを感じ合う。つまり、調和的なアンサンブルを生み出す練習です。とてもシンプルだけど、人と人が繊細に感じ合いながら心や体を高め合うことができる練習です。
顔の表情がやわらかくなるにつれて、息があってくるのがわかりました。
踊りは、遊び心。遊びは場づくり、空気づくり。やはり「気を合わせる事が出来る」というのが「上手になる」ということなのでしょうね。
次回の練習がとても楽しみな集まりとなりました。

オイリュトミークラス、つぎの練習は5/19(水)。
メンバーの方も、これから始める方も、楽しみにお待ちしています!!

興味のある方、初心者から参加出来るので、ぜひ加わって下さいませ 。
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(新規受講生を募集中、初心者よりok。土曜は単発でも受講できます。ご予約/会場確認のうえ、ご参加ください)

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