櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

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カラスの虹は何色か

2017-01-17 | ダンスノート(からだ、くらし)
虹は7色というがカラスは14色を認識する。ということを、村上春樹さんが雑誌に書いていて面白く思いました。

虹は七色、というのは、昔の人は五彩と言ったらしいし、アメリカでは6色、ドイツは5色といわれているそうですが、さらに個人差もあり、僕の場合は何色という感覚より、色が動いて切れ目なく熱さや冷たさのあいだを変化し続けてように見えます。

しかし、人の目には赤緑青の3原色を認識する視細胞があり、カラスは紫外線量を感じ取れる視細胞を持っているので、4種類の原色がカラスにはある。ということを知ると、虹が何色か、というのはわからないけれど、僕らより遥かに複雑な色彩世界をカラスは生きているのだろうと想像できます。

もしカラスがモネの描く睡蓮やターナーの描く海やマーク・ロスコの作品群を見たら、一体どんな味わいになるのだろうと想像すると、羨ましくなります。

ネコは赤を識別しにくいから赤いリンゴも青リンゴのように見えるけれど、暗くてもよく見える感覚を持っているので、あまり闇を怖がったりしません。光と闇に対する僕らの様々な思いを、ネコはどう感じるのでしょうか。ヘビなどは暗闇カメラのように赤外線を感知する種もいるそうだから、もっと別の感受性を持っているに違いありません。

同じものを見ても、感じていることは非常に違う。

感覚というのが、生き物それぞれに特有なのは実に面白いと思います。
感覚は視覚だけではないから、生き物それぞれ、非常に広範囲にわたる感受性を持って同じ地球上にいることになります。

一つの「もの・こと」に対してこの世には無限に多様な捉え方があるということなのでしょうか。

さらに、感覚は状況によっても変化するので時間軸の中でも多様さがあると思います。

追伸:
沈黙のことを映画感想がてら少しだけ書きましたが、例えば沈黙ということが感覚の働きを変えることがあります。さまざまな音が聞こえてくるのは勿論ですが、僕の場合は体重の感じ方と色の見え方に細やかさや鮮明さの点で大きな変化があります。感覚と自己の状況には深い関係性がありそうです。
そのようなことも、また書いてみたいです。
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