フランスの国旗は通称トリコロール(Tricolore, 三色の意)と呼ばれる旗。青は自由、白は平等、赤は博愛(友愛)を表す。赤と青はフランス革命軍が帽子に付けた帽章の色に由来し、白はブルボン朝の象徴である白百合に由来する。「青」は正式には「藍色」である。
現在のフランスの紋章は 公式紋章として法に基づいたものではないが、1953年以降フランスの象徴とされており、フランスのパスポートの表紙にも標されている。オリジナルは1912年に外交のため派遣された領事派遣団のシンボルとして、フランス外務省が彫刻家ジュール・クレモン・シャプランのデザインを採用したものである。
1953年国連からフランスに、他の加盟国の紋章と並べて表示するため、国章の写しを送るよう要請があった。内務省の委員会は、紋章画家のロベール・ルイ (1902–1965) に宗教的デザインの変形で創作を依頼した。しかし、フランス共和国は公式な紋章にはこれを採択しなかった。
貴族的芸術とみなされる、つまりアンシャン・レジームを連想する紋章学の規定には沿っていないため、厳密に言えば「紋章 coat of arms 」というよりは「記章 emblem 」というべきものである。
- 紋章の構成は次の通り
- ライオンの頭を載せた広いシールドには「フランス共和国 République Française 」を表すモノグラム「RF]が記されている。
- 月桂樹の枝は、共和国の勝利を象徴している。
- オークの枝は、知恵を象徴する。
- 束ねた棒と斧は正義を象徴する。これは古代ローマの執政官の権威を象徴するファスケスに基づいている。ファシズムとは直接には関連しない。
1999年9月、フランス政府は新しい識別章を採用した。
これには、共和国のモットー「自由・平等・博愛 liberté, égalité, fraternité 」、トリコロール、共和国を擬人化したマリアンヌがデザインされている。
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