防衛省幹部や自衛隊を後援する民間団体「航友会」関係者によると、松崎氏は7月27日の納涼祭に来賓として出席。帰 る際に駐車場から約30メートル離れた場所に自分の車を呼び寄せるよう、車両誘導担当の隊員に要求した。だが、歩行者の安全確保策として片側通行にしてい た道路を逆走させることになるため、隊員は松崎氏に駐車場まで歩くよう求めた。
ところが、松崎氏は歩行者はいないとして車を寄せるよう指示。隊員が拒否したところ、「おれをだれだと思っているのか」「お前では話にならない」などと“恫喝”したという。
別の隊員が松崎氏の秘書が運転する車を逆走させる形で寄せると、「やればできるじゃないか」という趣旨の発言も。誘導担当の隊員が「2度と来るな」とつぶ やくと、松崎氏は「もう1度、言ってみろ」と迫ったとされる。こうした過程で、松崎氏が誘導担当の胸をわしづかみにする場面もあったという。
民主党では、長妻昭前厚労相が在任中、厚労役人に「政務三役におごりを感じる」と看破された。松崎氏のような当選2回の議員にまで「議員は特別扱いされて当然」という意識があるのか。
松崎氏は産経新聞の取材に一連の発言を否定し「(隊員の)体には触れていない」と述べた。ただ、「(受付を通り越し)駐車場でしか車を降りられないなど誘 導システムが不適切だと指摘はした」と説明。「隊員に2度と来るなと言われたことも事実。(自分は)何も言っていない」と話している。