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one phrase×one story

心に残る言葉には、きっとなにかが込められてる。そんな言葉を紡いでいきます。

今書きとめておかねば

2007-05-04 02:51:03 | あさの作品
正直、ここまでハマるとは、思ってませんでした。
「バッテリー」を読んだのがきっかけで、「The Manzai」「No.6」とあさの作品を読みふける日々。
さすがに買い揃えるのは大変なので、コツコツ図書館で予約して借りてるんですが。

もうだめ。
読んでて恥ずかしい。
思わず机を叩きたくなるような、クサイ台詞をあっさり言う少年たちに、もうどうしようもない思いがこみ上げてきます。
そして、児童書にも関わらず、キスシーンだの男への愛の告白だの、これはもはやBL小説ではなかろうか。
さわやか(SEXシーンがない)な分、余計にたちが悪い。

例えば「The Manzai」より。
貴史→歩→恵菜→貴史 の三角関係っておかしくない?
どの層狙ってるんだか、まったくもって分からん。
蓮田と高原もいいけどさ。
なんか背中合わせの関係って気がする。
蓮田は貴史の友達で、高原は歩の味方。
友の友は友なのかそれとも・・・。
微妙な空気の二人。
気になる・・・。
秀才のくせに一途で、「下心の帝王と呼んでくれ」とか言い出しちゃう高原。
この暴走っぷりは、一重に長年恋している森口に向けられたもの。
純情やね。

ところで、中学生でピアスってありなんだ?
なんか、「バッテリー」でも瑞垣と海音寺が普通に煙草吸ってたけど。

台詞を深読みすると、BL的な意味にも聞こえるので、邪な気持ちで読まないよう気をつけてるんですが、どうしても流される。
森口って女の子が、腐女子っぽい言動なんで、余計に煽られる。
来菅が中途半端な登場だったんで、続刊で登場するといいなぁ。

歩がまた、めっちゃ愛されキャラでして。
女の子に守ってもらうわ、男の子の庇護欲誘うわ、オバちゃんオジちゃんに大人気。
ロミジュリの格好で舞台に立てば、ヒロイン(恵菜)よりも可愛いと言われる始末。
そんな歩も、貴史との体格差に悩む中学生。
「あゆむ~」とか言ってくるアホかと思いきや、決めるとこは決める貴史に結構惹かれている。
”本気で付き合える相手を欲している”とこに、共感できる。
でもなぁ。
「俺のこと好きか」って聞いて、あっさり「好きやで。」っていうのはどうなんですか。
高原も冗談なのか本気なのか「好きだ」とか言っちゃうし。

ドラマCDにもなっているらしいんですが、辛うじてセーブしてます。





もうメロメロですvvvv

2007-04-21 22:40:27 | あさの作品
なにって、あさのあつこ作品に。

まあ、本の名前くらいは知ってたんですよ。
バッテリー」「No.6」「THE MANZAI」。

児童書なのに、同人界でも人気があるから、コミケのパンフとかで見かけてまして。
手を出すまいとしていたのに。
なんか、危険信号が発せられてたので。私の中の。
「はまるから、あかんよ。」 っていう。

ひょんなことから、「バッテリー」の文庫版を読む機会を得、最終巻の発売日に貪るように読んでる自分がいました。

で、そこから先は、もう、買い揃える勢い。
とりあえず、「バッテリー」の映画を見て(感想は後日載せます)、後日譚の「ラスト・イニング」、総合公式ブック「score board」、マンガ版「バッテリー」。

で、「No.6」と「THE MANZAI」を図書館で予約&借りて読んでる最中です。

もうね、この紙一重な感じがたまらない。
3つの本の中には、様々な”2人”が登場します。
「バッテリー」なら、豪と巧、門脇と瑞垣、城野と荻。
「No.6」なら、ネズミと紫苑。
「THE MANZAI」なら、秋本と瀬田。萩本と森口。
みんな魅力的で、どこか危うげな中高生の少年少女。
パターン化したキャラクターじゃない、もっとリアルな言動の彼ら。

すごく、新鮮だった。

小中学生向けなので、読みやすいけど、決して単純じゃないストーリー。
掴んだと思ったら、すり抜けていくキャラクターたち。
ある役割を演じ続けることを拒否し、常に変化していく。

これが、成長期ってやつなのか。やつだったのか。
って思った。
で、自分はその時何を考え、何を恐れ、何にもがいていたか思い出せなくて、せつなくなった。

なんか、読んでると、口元が緩んだり、ドキドキしたり、もっともっとと性急になったり、答えが出なくて途方に暮れたりするんですよ。
キャラクターたちと一緒になって。
それが堪らなく、気持ちいい。
読み終えた後に、寂しくなって、次が読みたくなる。
「バッテリー」は3冊一気に読みました。

なんかね、サービスシーンも多いんですよ。腐女子向けの。
キスシーン、押し倒し、抱きつき、愛の告白。(注・主人公は男の子たちです)
ベルトで背中を叩く、体の痣を指でなぞる、抱きしめながら眠る。(・・・オイシ過ぎる・・・。)
極めつけの一言、 「あいつじゃなきゃだめなんだ。」
「(お前は)おれにとっては、特別なんや。」
本人たち、真剣です。
恋人でも友人でもない、”相棒”。
お互いしか分からない、お互いでしか支えられない。
そんなモノを感じ取って、少しづつ近づいていく2人。

羨ましい。
そんな人と出会って、仲良くなりたいものです。