日本人はどうして英語を自由に話せないのか?
前回は、Where are you from?などと一文丸暗記してもそれは、単に英語らしきセリフが日本語脳に蓄積するだけのもので、それは英語発想を身につけるとか、英語脳の構築といったものとは無関係なものです。
Where are you?のare youをis heとか、Is sheとか、are theyに置き換えると様々な主体の表現ができたり、それにfromをつけ加えるとWhere are you from?などの表現へと拡大する、これができるのが英語脳の構築です。
今回は、How are you?=「ご機嫌いかがですか?」といったセリフを丸暗記することがいかに英語発想を身につけること無関係なものかについて述べます.
元々このhowという疑問詞は状態などを問うことばです。
そこでHow are you?は「あなたは、現在ドンナ状態で存在するか?」ということです。
これをHow are you?=「ご機嫌いかがですか?」は丸暗記させる日本の英語教育が英語発想を教えるということとはかけ離れています。
まずHow are you?のare youをis heとか、Is sheとか、are theyに置き換えると様々な主体の表現ができたりするのはWhere are you?やWhere are you from?などと同じです.
つまり以下のファンクションフレーズのテーブルの[GROUP-C]のフレーズが身についている、つまり英語脳が構築されていたらこれは簡単なことです.
○英語の九九 ファンクションフレーズテーブル be動詞 現在形

ところがこの主体を様々に変えると、様々な表現となりますが、英語発想の基本は共通しています。
How is this coffee? このコーヒーの味はどうですか?
How are these cakes? これらのケーキの味はどうですか?
How is the dollar today? 今日のドル(の相場)はいくらか?
How is sugar today? 今日の砂糖(の相場)はいくらか?
How is business? どう、忙しい?
How is everything? 元気でやってますか?
How is the weather? どんな天気ですか?
つまり様々な主体が「ドンナだ」と言っているだけのものです.日本語訳を丸暗記するのが目的ではなく、それはことばのイメージを身につけるだけの手段だととらえてください.
さらにHow are you?に,様々語句が結びついて、表現が拡大します。
もちろんare youをis Lucyとかis your familyやare your kidsに代えて表現する、これが英語脳です.
How are you getting along? ご機嫌いかがですか?
→ I am getting along well. 元気に過ごしています
How are you feeling? いかがですか?
→ I am feeling a little tired. 少し疲れを感じています
How is your new project getting along? 今度の計画はうまくいっていますか?
※動詞getは「到達」、alongは方位副詞で「進行」を表します.つまの「どのように進行しているか?」ということです。
日本の英語教育で英語が話せないのは、これらを「進行形は、be動詞+現在分詞」などと教えていことです.am feelingとかare feelingが進行形だと覚えてもことばは決して蓄積しません.
まずは相手に向かって上げ調子でGetting along well?と言い、自分のことならgetting along well.(元気にやってるよ)が英語発想です.さらに言えば、これが「オウム返し英会話学習法」です。

U-tubeに投稿されている中嶋太一郎による動画
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[今日の学習]
「オウム返し英会話学習法」の【オウム返し No.4】
今回登場する【オウム返し No.4】は「~は、ドンナだ文」ですが、英語には欠かせない複数の感覚を身につける学習となっています。
【オウム返し No.4】には、日本語で表現すると以下のような内容です。
[1]
Q: おいしい?
A: おいしいよ
[2]
Q: これらのケーキ、おいしい?
A1: はい、そうよ。それらって、とてもおいしいよ
A2: いいえ、そうじゃないよ。それらって、あまりおいしくないよ
[3]
Q: これらのケーキ、(味は)どうなの?
A1: それらって、とてもおいしいよ
A2: それらって、あまりおいしいくないよ
英語で表現すると以下のようになります。
【オウム返し No.4】
[1]
Q: Good?
A: Yes. Good.
[2]
Q: Are these (cakes) good?
A1: Yes, they are. They're very good.
A2: No, they're not. They're not very good.
[3]
Q: How are these (cakes)?
A1: They're very good.
A2: They're not very good.
[STEP 4]
ここでは、主語が「これらのケーキ」と複数になっています。ただし主語が複数形になっても「~は、ドンナだ文」では「ドンナ」の部分はそのままであることに注目してください。
This (cake) is good.
→ These (cakes) are good.
That (cake) is good.
→ Those (cakes) are good.
It is good.
→ They are good.
How are these (cakes)?
これら(これらのケーキ)って、味はどうなの?
How are those (cakes)?
それら(それらのケーキ)って、味はどうなの?
あれら(あれらのケーキ)って、味はどうなの?
How are they?
それらって、味はどうなの?
【情報ボックス】
ここで注意したいのは、名詞でも複数にならない名詞があることです。たとえば、water(水), juice(ジュース), milk(牛乳), beef(牛肉), pork(豚肉)、chicken(鶏肉)といった名詞は、ひとまとまりの個性を持たないもので,どこを切っても元のままといったものです。そこでこれらの名詞は原則としてthisやthatと結びつきますが、theseやthoseとは結びつきません。
How is this beef?
この牛肉の味はどうなの? ×How are these beef?
How is this juice?
このジュースの味はどうなの? ×How are these juice?
一方逆に、shoes(靴)、pajamas(パジャマ)、pants(パンツ)、glasses(メガネ)など、一対のものといったイメージから、基本的に複数で表されるものもあります。
How are those shoes?
その靴の履き心地はどうですか?
They are very good.
とてもいいよ
How are those scissors?
そのはさみの使い心地はどうですか?
They are not very good.
あまりよくないよ
今回は,受講生用の【オウム返し No.4】PDFをご覧ください。
クリックして,保存してください。
「【オウム返し No.4】PDF」

【受講者の方に】
受講生の方には、音声と教材のこの部分のすべてをPDFでご覧ください。
○ファンクションフレーズテーブル This is /These are

How was this beef?
この牛肉の味はどうだったの?
などの、過去形での表現をあげておきました。
受講者の方はオンライン通信講座受講者用PDF&Audioダウンロードページでご覧ください。
「オウム返し英会話学習法HTML版」は、小から大へと進化する英文の生産を有機的に体系化したものと言えるでしょう。
またこの教材には【情報ボックス】というコーナーを設け、100の【オウム返し】を元にした表現拡大ができるようにしています。
音声は,すべて応答となっています。
一人でもQの音声が流れたらとっさにAを答えることができるようになってください。
音声を流さないで,お二人で役割を変えて応答するのも効果的です。
ご夫婦や友だち同士,あるいは親子で楽しんでいる方はたくさんおられます。
オウム返し英会話学習法は、英語をことばとして身につけるための、当たり前のそして最も有効な学習法なのです。
[お知らせ]


「英語脳構築オウム返し英会話学習法」HTML版は、マウスを合わせるとフレーズが浮かび上がってきます。
サンプルで体験してください。音声も聞けますが、ネットでご覧になる場合は、画面が変わる場合があります。(実際の教材では画面はそのままで音声が流れます)
音声は、スピーカーのイラスト(ただし、何かの具合では現在このイラストは消えていますが表題の右端のもの)をクリックし、「マウスを当てると文字が浮かび上がる」のは、下の段右にある「NEXT」のイラストをクリックしてください。
教材全体のサンプルは左のイラストをクリックしてください。
【オウム返し No.26】
「スミスさんて、どのような人なの?」「可愛いよ」
初学者のための英語脳構築英作教材
書いて覚える「コミニカ中学英語基礎編」
ネイティブの人たちや私たちと同じ非英語圏のヨーロッパやインド、中国の人たちと私たち日本人が根本的に異なるのは、彼らが「自分が表現したいことをどのようにして英語に変換するか」という学習を受けるからです。彼らはワンフレーズ、つまり片言でも言いたいことを表現しなさい、という教育を受けます。そしてそれをキチンとした表現へと導くのが教師の役目であり、そのために教えるのが文法(当たり前ですが、これは教育文法ではありません)です。
●ブログ「コミニカ中学英語基礎編」
●ブログ「英語の九九 英会話発想トレーニング」
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「英語脳構築トレーニングブック sample もくじなど」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.12」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.44」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.45」
「英語脳構築トレーニングブック sample オウム返しNo.90」
☆今回の増補改訂で、以下のようなトレーニングを所収しています。
「英語脳構築トレーニングブック sample 応答トレーニングその1」
【お知らせ】
ダウンロード販売(払い込みはクレジットカードと銀行振込) | |
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CD-ROMなどの郵送販売 |
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ファンクションメソッド英語研究会発行の電子書籍本
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