スローな生活 in富良野

富良野の陶芸家 恒枝直豆 
楽葉窯のブログです。
備前の土を富良野で焼きながら
マイペースに過ごしています。

窯出しのご案内

2006-11-14 | お仕事は陶芸
秋の窯出しは
11月20日AM10時頃から始めます。

と言っても 開け始めるのがこの時間で、窯の中から全部の作品が出てくるのは4・5日後になります。
窯出しは、窯の中から作品を出すのは当たり前ですが、作品の手入れをしながら整理する作業が同時に発生します。

作品を手入れするですが、粘土の中には小石程度の石が入っています。
(まあ粘土と言う単語もただ単に粒の大きさで決まってくるのですが)
粘土は水を周りに含んでいるので、焼くと18%(備前焼の粘土の標準値)程度縮みます。ですが、粒の大きな砂または小石は縮まないので粘土の中から表面に出てくる格好になります。
なので、窯出し直後の作品には多くの突起があり、かなりザラザラしていますが、それを紙やすりや砥石で小石の表面から出ている部分のみを削り取ります
でないと、テーブルに傷がついてしまったり、呑み口が痛かったり、持ち辛かったりするからです。
それが終わると 水検査です。水を入れて 一晩置いておく。それだけですが、大事なことです。水か漏れるようなら 売ることは出来ないですね。

とこんな作業を約1500個すべてに行います。
でも、一つ一つ景色が違う作品で、「こうなったんだ」と思いながらする作業なので、苦にはなりませんが、この季節寒いのでそこがちょっと・・・ですね