由樹と未果子、それぞれの決意が見られたヒメゴト4巻です。
でも、それぞれの決意は全く別方向のもので…。
未果子は由樹といるために夜は体を満たす決意をした一方、由樹は自分の恋心のために未果子を欺く決意をする。
なんてお互いに一方的な片思いなんでしょう。
未果子は由樹では体が満たされない時点で、それは違うのでは?と思うところもあるのですが、それでも心は満たされているの信じる彼女。
拠り所を探しているのかもしれませんね。
そしてカイトへ向かって欲しくないから自分へ気持ちを向けさせる由樹。
もう、不器用で純粋すぎて涙が出そう…・。
もっと他にも方法があるはずなのに、そうとしかできないのが彼女なのでしょう。
それぞれの心の根底には人間のエゴのようなものが見られるのがこの作品のすごいところ。
普通、もっと綺麗にまとめてかかる気がしますが、あえてリアルに人間の感情を表現する。
そんなところに親近感やリアル感を感じる方も多いのではないでしょうか。
気持ちが通じ合ったと思い、幸せそうな未果子。
でも、由樹の表情はどこか空っぽのようで…。
この時ばかりはあざとい未果子がちょっと可愛そうな気がしてしまいます。
しかも客に正体を見破られそうになり、もろくも崩れそうになってしまい!!
そんな彼女を助けたのは偶然、つけてきたカイト。
これが彼の運命の変われ道でした。
未果子をつけなければもっと夢が見られたものの、ついに彼女の本性を知ってしまい弱みまでにぎらることに…。
ある意味、絶体絶命のピンチのカイト。
理想が崩れ去った彼はこの後どうしていくのでしょうか?
遂に知ってしまった彼女の真実…その時、彼がとる行動とは!?
いつもに増してより一層、続きが気になるヒメゴト4巻でした。