三番町荻原屋の美人(スマホ漫画)
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「娚の一生」や「姉の結婚」で漫画家「西炯子」を知った方は多いはず。
オトナの恋愛を繊細なタッチで表現する「西炯子」のイメージで、本作「三番町荻原屋の美人」を読んでみるとかなり違った印象を受ける方もいるでしょう。
それもそのはず「三番町荻原屋の美人」が掲載されていた当時の「ウイングス」は、現在の「西炯子」作品が多く掲載されている「月刊フラワーズ」のようなマンガ好きな人全般向けの雑誌ではなく、少女漫画や少年漫画には属さない、商業ベースな同人誌的要素が強いコアなマンガ好き層に支持されていた雑誌だったのです。
本作では、還暦を過ぎたくせに見た目は20代半ばのイケメンじいさんが登場します。
明治時代を時代背景に、一人称がアタシ、でも死んだ女房を忘れられずその女房を生き返らせたいために、ロボットを発明しようとお金をつぎ込むとんでもない女好きです。
今となっては少年漫画や少女漫画に出てきそうなキャラクターですが、「西炯子」は25年前にはすでにこのような濃い設定のキャラクターを誕生させていたのです。
これまで「西炯子」が描いてきたたくさんの飄々とした男性キャラクターの中でも、本作に登場する還暦を越えた呉服屋「萩原屋」の先代主人「萩原正毅」は、トップクラスの魅力的なキャラクターのひとりと言えるでしょう。
今ではすっかりベテランとして「西炯子」の画風を確立していますが、特に初期の頃の「三番町荻原屋の美人」は当時流行していたタッチで描かれているので逆にとても新鮮に感じます。
昔の「西炯子」の作品をまだ読んだことがないという方はぜひ「三番町荻原屋の美人」から読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで一気に読むこと間違いなしです。
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