初台の姉・不動産レディー日記

平成23年に20年ぶりに~不動産レディーとして復活した姉さんは~初台の姉となりました

母の話

2012-08-10 01:13:20 | 日記
ある日、公園近くを歩いていた時,母がトイレと言いました。ティッシュを渡し、公園のトイレを見つけて覗いたらかなりの汚さで、母に大丈夫!?と言うと、そのままスタスタと入ってしまいました。しかし、それから待つこと二十分 具合でも悪いのかと言うと大丈夫との声…結局三十分以上たち私の大丈夫!?の声が何回かの時に母はようやくでてきました。本当に大丈夫!?と出てきた母は汗びっしょりで、振り返るとそこには、綺麗に掃除をされた便器が… まだ2年位前の話ですが大正生まれの母は今年90歳…卒寿を迎えました。例えば病院で靴を脱ぎスリッパにはきかえる時があれば、母は自分の靴はおろか人の脱いだ靴やスリッパ迄きちんと揃えたり…私はいつも恥ずかしいとしか思ってませんでしたが、きっと母は絶滅寸前の大和撫子なんだなあと最近感じます。最近では、脚が不自由でも 近所のゴミ捨て場所の掃除を黙ってしている母の姿をみていて、何だか熱いものがこみ上げます。大正生まれの方は青春が戦争時代です。恋人を特攻
隊に奪われ、昔は母が語ってくれた戦争の話も、最近では、お迎えが近いから、昔の事は向こうへいったらいっぱい話せるから、もう今は忘れてるの…と。まだまだ二三年は、娘が不憫だからお迎えにきたら、そう言ってと話していたのですが、先日少し熱中症みたいでグタリしてた時に、母は一言…もうお迎えが来そうで、あなたに言われてたようにあと二三年はと言うつもりが、やっぱりあと10年位は、と思わず言っちゃった…。そのあとは、母とゲラゲラ笑いました。まだまだ我が母には脱帽です。全てに感謝して生きている母…私はまだまだ人間的に追い付けません。私と同じ頃、夏バテになった母を見舞った帰り道、いつか話したかった母の話でございます。ありがとうお母さん!