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deep blue ocean

堂本光一くんと錦戸亮くんをまったり気ままに愛でる日々

観たものひとまとめ その②

2008-12-02 | 観たものレビュー
大いなる陰謀


想像通り重い作品でした。けれど見てよかった。


娯楽作品ではありません。見終わった後に気分も爽快になりません。
この映画は問題を提起してる作品なんだと思います。
アメリカではヒットしなかったのもうなずける。
アメリカ人からすればこの映画は間違いなく踏み絵だから。


実在する人物の名前、写真は普通に出てくるし
アメリカという国が(本当は先進国ほとんどが)抱える問題が突きつけられている。



政治家、メディア、国民、戦場にいる人。



それぞれの目からのテロとの戦いの顛末が見える。
この作品はあくまでアメリカの目から見た物語。
これはまた違う方向から見たら全く違う物語が浮かび上がってくる。


勝つことに執着する人。
真実を知りたいと思う人。
目をそらす人。
立ち上がる人。


誰が一番か、なんて事はわからない。
何が正しいとは言い切れない。


けれど、ひとりひとりが考えて行動する事はできる。


本当に怖い事は自分には関係ないと、目をそらし無関心になることだ。
真剣な人間を楽してりゃいい、と馬鹿にすることだ。
自分自身の内面に深く語りかけられてる気持ちになる。


現実から目をそらさない。
それがつらくとも、悲しくとも・・・。本当に難しいけれど・・・。




マイアミ バイス

コレは、コンリーとコリンファレルのラブシーン映画なんかなーと思ったけど。
イマイチよくわかんないままに終わってしまった。

ドラマが面白いから残念な結果。




THE DARK KNIGHT


もうずっと見たくて見たくて楽しみにしてた半面、
この映画のジョーカーをやらなければヒースは死ななかったんじゃないか、
みたいな気持ちが拭い去れなかったのもあって、ちょっと出遅れました。


いろいろこれからなんか言いますけど(笑)
この一言につきる(亮ちゃん)
最高の作品。
今までのバットマンで一番好きです。


もちろんティムの撮ったおとぎ話みたいなバットマンとジョーカーも大好きだけど、
ダークナイトのバットマンとジョーカーはリアルで残酷で痛い。



ジョーカーも一ミクロンも好きになれない。
ほんの少しもヒースだからなんて思わなかった。
ダークナイトのジョーカーはただただ狂気で怖い。


あんなやつがウロウロしてるゴッサム・シティの住人だったらって
考えながら見ていくと恐ろしくていてもたってもいられない。



ただ、今回のジョーカーの仕掛けたトラップを見ていて思うのは
狂気というか残酷さと言うのは人の心に常に眠っているものなんだ、という再認識。



自分と自分のテリトリーの中の人が傷つけられそうになったり
傷つけられた時。



心の闇が顔を出す。



そこにジョーカーは火をつける。
ただ自らの歓喜のために。


もう、ジョーカーの残酷さは逆に笑える。
恐怖も極限まで来ると笑えるもんなんだなー、みたいな(笑)


バットマンの苦悩も、切ない。


また、クリスチャンベールが男前だから、いちいち心拍数があがる。
あの人なんであんなに金持ちな感じが似合うんだろう??笑


ランボルギーニに乗ってジョーカーの企みを阻止しにいくブルース。
このシーン一番好きかなー。
ランボルギーニが勿体なくてしかたなかったけどねー(笑)


裏と表。どちらでもあるバットマンとジョーカー。


善も悪も転がればどちらにもなれる。
ハービーのように。



ブルースが悪に転ばないのはルールがあるからで、
ジョーカーが狂気に落ちるのはルールがないからである。


だからこそジョーカーはバットマンに楽しみを見出すんだろうけど。


全体的に暗いイメージなんだろうけど、くすっ、と笑えるシーンがあってよかったなー。
ブルースとアルフレッドの掛け合いのシーンとか笑えるしね。


病院爆破のボタンを押すジョーカーもなんか笑えた。
全く笑えるようなシーンじゃないんだけどね。







・・・・冒頭のシーンで一瞬でヒースだと気がついた。


映画中は泣かなかった。


むしろハービーの罪をすべてかぶってDark Knightとしての道を選んだバットマンの
真実の姿を知っている少年がいてくれてよかったと、物語の中にいた。


エンドロール。


ヒースの名前を見た瞬間、泣けてきた。


ヒースと撮影中に亡くなったスタントマンさん(たぶん)に捧げる、
の文字を見た瞬間、まただばーーと。


知ってたのね。その言葉が出てくることは知ってたの。
知ってたけど、ヒースのジョーカーを見た後は全く関係なかった。


完成した作品を見ることなく逝ってしまったヒース。
彼がこの作品を見たならば何て言っただろう?
どんな言葉を残したんだろう??


ただ、ヒースが最高のジョーカーを演じてくれてよかった。
ジャックニコルソンのジョーカーに並ぶジョーカーを演じてくれてよかった。


それを最高にEnjoyできた、という言葉を残してくれてよかった。


ダークナイトを見て、まだ残ってたくすぶりが消えたように思います。
寂しいのは寂しいけど。


それにマギーとヒースのシーンもなんか感慨深いよね?
姉弟両方との共演完成だなー、とか思いながら鑑賞。


今回のレイチェルをマギーがやってくれてよかったな。


そして、エディソンがほんの一瞬でも映っててよかった。
ちゃんとエンドロールにも名前があってよかった。


この作品を逃げずに見てよかった。



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