以前
「泣かない女」という記事を書き込んだのですが、小さい頃1回だけものすごく泣いた記憶があります。
あたしの父はものすごくドライブが大好きでよく姉やあたしをドライブに連れてってくれてました。子供の頃ってあまりドライブとか興味なくてしぶしぶついてってたのですが・・・
でも父のドライブについていくともれなくラーメンが食べれるという特典がついていたので食いしん坊のあたしはそれに釣られついて行ってました。
ある日、家で一人でグータラしてたあたしを父は
「いいとこに連れて行ってあげるから、付いて来なさい」
って車に乗せました。
車はどんどん山道を行きます。
「どこに行くと?」
あたしは父に聞きました。
父は
「ヤマメ釣りっっ!」
とうれしそうに答えました。
エー!!ヤマメ釣りぃーーーー???
おもしろくなさそう・・・
ヤマメ釣りっつったって釣るのはお父さんだけであたしは見てるだけやん!
つまらん、つまらん、つまらん
って思ってました。
車はどんどん山道を走っていきます。
薄暗い山道で父は
「ちょっとお父さんはヤマメが釣れそうか見てくるからyuちゃんはここで待ってなさい」
って車を止め自分だけ山の中の川のほうへ行ってしまいました。
10分、20分経過・・・
父は帰ってきません
ちょっと、ちょっとお父さん何やってんのーーーー?
最初はこの程度の不安な気持ちでした。
さらに30分経過
もしかして・・・
もしかして、あたしって捨てられた??
お父さんに捨てられちゃった??
最近お父さん何か冷たかったもんな
あたし姉妹の中でいい子じゃないもんな
いらない人間だもんな
まじで捨てられちゃったな
なんて、考えてたら涙がボトボトこぼれ
「おとぉーーーーーさぁーーーーーーーーん!!!!!」
泣き叫んでました
車の中で待ってろと言われたものの捨てられたあたしは車から降り
「おとぉおさぁぁーーーーーーーーーーーーーん!!!」
って泣き叫びながら山道を歩き父を探しました。
かわいくなくてもあたしを捨てないで!!お願い、あたしを捨てないで!!
気が付くと父が目の前にいました。
あきれたように笑いながらたってました。
「何泣きよるとね、捨てんよ」
父は笑いながら言いました。
あたしはしばらく泣き続けました。