COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

日本の原風景を見に大蕨の棚田に行ってきました

2008-10-03 00:00:59 | Weblog
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岩澤信夫さんの田圃の生き物の番組を見て、日本の原風景が見たくなり、9月30日に日本の棚田百選にも入っている大蕨の棚田を見に行ってきました。山形から左沢線というローカル線で三つめの宇前山辺が最寄駅です。さざわ線ではなく、あちら沢線と読むそうです。タクシー運転手によると、最上藩の殿様に「左の沢はなんというか」と訊かれて困った家来が、「あちら沢でございます」と答えたのが由来とか。最寄駅といってもタクシーで15分くらいかかるところで、バスの便は全くないところです。刈り取りがかなり進んでいましたが、一部にまだ黄金色に実った田圃が残っていました。今の時代、刈り取った稲束の乾燥は機械で行うのが主流になっていますが、大蕨では天日乾燥する伝統的やり方で、稲束を掛けた身の丈もある立杭の列が並んでおり、如何にも日本の原風景を思わせました。手前の方は比較的平坦ですが、農家の作業用の車が止めてある向こうは次第に傾斜が急になって行きます。カメラの解像力が低くてぼんやりしていますが、上の方にも稲束を掛けた立杭の列が並んでいました。乱雑にビルが立ち並んだ都会の景観とは打って変わった、美しい日本の原風景ですが、居合わせた農家の方の話によると、後継者難で将来も維持して行くことが難しそうとか。棚田が耕作放棄されると、傾斜地の保水能力が失われて地滑りや土砂災害につながります。工業製品を輸出して、食糧は安く輸入品すればよいという従来のやり方から、岩澤さんが尽力しているように、国内の生産者に元気になって貰えるように社会と政治を転換して行かねばなりません。その選択権は永田町の政治家ではなく、国民にあるのです。
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