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田中角栄の子分の小渕恵三は、平成11年、所得税の恒久定率減税をぶち上げた。消費税の増税の批判を交わすためだったが、昨年(平成19年)廃止。わずか8年間が恒久減税の寿命だった。
34年間、恐らく1ケ月の休止を挟んで半永久に続く「暫定」、8年で終ってしまった「恒久」。これは、言葉の概念を破壊している。言葉の重み、「武士の一言」、「商人道」といった美徳の喪失に繋がり、一連の(今から延々と続くであろう)偽装の連鎖を引き起こしている。
しかし、こういった現象は日本だけではなく、第2次世界大戦後の緊急措置だったサマータイムを未だに続けているし、明らかな「犯人」を「容疑者」と呼んだり、「アングロ・サクソン世界」を「グローバル」、「気違い」を「脅迫神経症」と誤魔化したりしているのである。言霊としての言葉の重みを軽薄化している。最近、耳障りなのは、教育番組に出てくる牝芸人が「ヤツ」と言うのが何とも品がない。中身がないのなら、返って品性くらいは偽装してもらいたいものだ。