アシカショー、イルカショー満席で通路立ち見。前方に壁がないとはいえ長いひさしの下で、諸法はもとより日差しが遮られている点から考えても屋内といってよい。右前のおばさんが馬鹿でかい帽子をかぶったままでな。こういうところにだんだん気がつかなくなっていくものなんだろうな。でも周りが指摘すると怒りそう。
ペンギンかわええすな。
ホテル窓から見えた隣のビルの空調ダクトがきれい。
ついに先日、気候温暖な番田で栽培されたユーカリがコアラの餌用に出荷されていることで知られる、神戸市の王子動物園に行った。中でも、ふれあい体験コーナーは人気で長蛇の列。通り道を挟んでなお続く行列に、我々は並んでいた。
「ここは通路なので開けておいてください」と行列を整理する警備員が、通路越し先頭に並んでいた若奥様との話に夢中で、通路の向こうで一旦途切れている行列を最後尾だと思ってひょいと割り入って並ぶ人に気がついていない。
話の中身は、その混雑ぶりについてだった。朝9時開園をわずかに過ぎて到着した我々ですら、駐車場の混雑の片鱗を感ずるところである。この「王子動物園」は、「王子スタジアム」(陸上競技場)などの施設を総称し「王子公園」と呼ばれる場所にある。自動車は「王子公園」の駐車場に停めるのだけれども、警備員の話によれば、その日は王子スタジアムでラグビーの試合があるため昼からさらなる混雑が予想されているのだそうだ。サントリー対赤城乳業という、まあ強豪チーム同士の試合ということで、観客も割合に多いであろう、とのこと。
実に無駄話である。仕事そっちのけで浮かれきっているんである。我々も大人であるから少々のことに目くじらは立てませんけれども、幾人かの割り込みを座視する間、まあ渋い顔にもなりますわな。
その無駄話ぶりがさらに際立ったのは、翌日の新聞記事を読んだときである。その日は、パナソニック対アサヒ飲料、それに、エレコム神戸と富士ゼロックスの、アメリカンフットボールの試合だったのだそうだ。赤城乳業に関連したスポーツの話題では、ネットで見ても「女子ラグビー選手の強いのがいる」くらいのことしか見つからないし、まったく、その警備員が何の話をしていたのかわからなくなった。どこまでも後味の悪い話である。
東京旅程の最終日、少しの自由時間を充てまして。
歌舞伎座を覗いてきました。残念なことに歌舞伎には造詣が浅いどころか正直なところわずかの興味もないのですが、新しい歌舞伎座は、とにかく「日本を代表する建物にしたい」という明確な目標があって、外観から舞台装置からじゃぶじゃぶとお金をつぎ込んで作り上げたようなことをテレビで見ていたものですから、これは一度見ておこうと思ったのです。公演を鑑賞しようという時間も気持ちもありませんでしたから、地下の土産物店を覗くのが関の山だったのですが、この関の山がひどい難所でした。売店の面白いこと面白いこと。ずいぶんな時間を費やしてしまいました。地下鉄東銀座駅直結。
他の場所を回る余裕はないが帰りの新幹線の乗車までには十分な時間がある。それで、東銀座→銀座→有楽町→東京、と歩いて戻ることにしました。途中、木村家であんぱんを買いつつ、無印良品有楽町店内に建設された「木の家」モデルハウスを冷やかしつつ、その道のりは1.7kmほどであったようなのですが、退屈することはありませんでした。田舎者ですけん。その途中、これまたテレビでよく見る「西銀座チャンスセンター」があったので、いわく「億の細道」という行列を撮影してきました。見てごらんなさい、この欲の皮の突っ張った人々を。
そして、日本を代表する山、富士山。新幹線の車窓から。富士山が見えると、みなさん一斉に写真撮影するもんすな。まったく、素晴らしい山です。
そのような東京でした。
散髪屋で、支払いの段になって財布を忘れていることに気がついた。しかしあわてず騒がず、常時携帯している運転免許証入れの中に、こんなこともあろうかと忍ばせていた五千円札がついに役に立つときが訪れた。ああびっくりした。
点数表
店 | 価格 | 芸術点 | 速度点 |
ホテル内サロン(ベトナム) | 22ドル(2012年夏・約1760円) | ◎ | △ |
亞特男士造型(台湾) | 400元(2012年冬・約1200円) | ◎ | × |
CHOICE(日本) | 2100円 | ○ | ○ |
謎の理髪店(日本) | 2415円 | △ | △ |
謎の理髪店(フランス) | 26ユーロ(2009年冬・約3400円) | × | ○ |