合格発表まで黙っていて合格が決まったら途端に饒舌になる、なんていうのは格好が悪いし、どのみち合格する確証がない(同時にまるっきり期待がないわけでもなく、五分五分の感覚)。発表待ちだけど、今思っていることなど書いておこう。
4月30日 参考書を買う
6月28日頃 受験申し込み。7月1日から我が岡山県も電子申請対応らしいので7月4日期限のところ7月まで待っていたけど、受験要領をよく読んでいると、科目免除(電気工事士資格による)を受ける人は書面申し込みじゃないと駄目なんだって。今までもそうだったし引き続きそうらしい。要注意。それで慌てて申込書を消防署でもらって出した。
8月18日 試験
今ここ
9月20日 合格発表
消防設備士甲種4類。その業務に就く若い人が受けるもので、受験者は総じて若そうに見える。電気工事士試験よりもハゲ率が圧倒的に低く、40人の教室(恐らくほぼ全員が電気工事士免除のグループ)のうち、昭和生まれ級は数人だったのではないだろうか。
電気工事士は電気の基礎問題の免除を選択できる。免除を受けると合格必要点が上がってしまう(筆記全体の60%以上だが、免除だと切りの悪い問題数となるため62%とかの正答を出さないと、もう1問間違ったら59%以下になる)のだけど、免除される問題は電気工事士試験を通った者にとってはサービス問題の稼ぎどころだっていう。とはいえ…な。電気理論の理解にそこまで自信を持って電気工事士試験を通ったわけではないからな。この教室みんなそう。免除を選んだ。
まず四択の学科試験を抜けないと話にならないんだけど、これが自信ない。うまい具合に60%超だといいな。問題は回収され正答も非公表なので自己採点不能。なんとも言いようのないままただ待つだけである。
その後、記述式の実技試験的なものがある。学科の延長のようなもので、特に毛色が違うのは「製図」。これはまあ、初めてで手探りながら、自分なりに大失敗はしていないと思っている。それより、差動式分布型火災感知器の空気管の絵があってな。空気管をつなぐ部品の名称を答えろと。そんなもの参考書に載ってなかったぞ。現場経験もないのでとりあえず「接続スリーブ」と書いておいた。わかんないんだもん(今もわからないけど積極的に調べるつもりもない)。その端に施す作業を答えろ、とも。作業目的から想像して「目張り」と書いたけど、求められていた正解は恐らく「半田付け」だ。こういう配点の大きそうな問題を落としていることがわかっているので、実技試験の60%も自信がないのよな。
そう言いながら、変に期待はしている。今のところ活用の見込みがない航空無線通信士が消防設備士甲種の受験資格になると知って、航空無線通信士資格での受験をした。ただどうせ免除申請に使う電気工事士資格でも受験資格があるので、わざわざ航空無線通信士を繰り出す必要性は本来なかった。それで受けるのがまた活用の見込みがない消防設備士なので、申し込んではみたものの何をやっているのか自分でもよくわからなかった。
いやでもな。世の中には、重要だけれども自分が何一つ知らない仕事があって、まったく何も知らずに生きていくのは恥ずべきことではないかと思うのよな。だから、その一部分でも興味を持って知っていきたい。そこで「資格」よ。
弁護士を目指して司法試験の勉強をする人なんか、すごいと思いますよ。それだけですごいんだけど、でも司法試験を通らなかったらただの法律に詳しいおじさんでしかなく、世間的には信用がないばかりか面倒くさがられるのよ。やっぱり「資格」にこだわるのにも一理あると思う。
業務に就くに当たっての最低限とはいえ、ある程度の勉強をして知識を習得したことを客観的に表せるのが「資格」よな。「こんなの受けたらいつでも通る」と豪語するだけの力が実際にあっても、結局持っていない人はそこまでで、業者さんと対等の話ができないのではないでしょうか。
合格してたらいいな。