HM(元大関ClarynoGran)の趣味部屋

そろそろ何もかもが面倒臭くなるお年頃になりました。

appleseed

2004年04月29日 18時17分20秒 | つれづれ日記
appleseedとCASSHERNは似ている部分が多いです。

・「人が争う」事に主眼
・人間と亜人間の戦い
・最後の敵の形(笑)


CASSHERNの感想がボロクソだったのは、ある意味こちらの評価が高かったからかもしれません。
だってコレ見たあとにCASSHERNみたんだもん(笑)


話は良くも悪くも、日本のマンガ・アニメの標準的な展開。
90分の時間の中で起承転結がしっかりしてます。
この映画の最大の売りはフル3DCGの点。

コンピュータ上の架空の空間にて架空の人物が演技を行う。
時間と金をかければ、これほど無限の可能性があるツールは無い訳で、
FinalFantasyの失敗をしっかり研究してると思います。


問題なのは一番のウリはこのCGのみ。
「CGを使ったキャラの表情の表現」とか
「CGを使った空前のスケールと最後の敵」とか
CGが絡まないストーリーなどは普通なんですよ。

ビジュアルインパクトが強い分、話はオーソドックスに、という感じかな。

ある意味抑えとしては十分イケてるのではないでしょうか。
ただ感想としてはん~凄い映画だったぐらいしか出てこないかも。

それぐらい、映像以外の印象が少ない感じでしたわ。

CASSHERN

2004年04月29日 17時14分23秒 | つれづれ日記
映画の要素としてチョイと考えてみました。
まぁ個人的な解釈なんでアレなんですがw

1)驚きとインパクトの映像
2)共感・感動する役者の演技
3)心に残るストーリー




1)驚きとインパクトの設定、映像
コレに関しては十分かと。
予告編等で見る事が出来る映像をたっぷり2時間見られます。
少々セット等の安っぽさをCGでフォローしてます。
「新造細胞」をキーとした設定の新解釈も非常に面白いと思います。

ただエフェクトに頼りすぎた間があります。
見慣れてくると、フィルムの解像度を落としてCGに合わせた感があります。
ここはお金があれば済む問題なのかな。




2)共感・感動する役者の演技
これはイマイチでした。
というのも一部の人間の考え方がコロコロ変わっていたというのが、すごく気になって・・・。
あ、東博士の事じゃないですよ?放蕩息子の方。
個人的には及川光博の演技は良かったと思う。

あと、これも時間&コストの問題だったのかなぁ。
キャシャーンvsロボット軍団はまぁまぁとしても(エフェクトバリバリの止め絵ばっかりでしたがw)
役者どおしの戦いが、どう見てもトレンディドラマの喧嘩シーンを超えてないのです。
キャシャーンvsブライの殴り合いしかり、vsバラシンの殺陣しかり。
マトリクス等で一流の役者が時間をかけて習得したカンフーアクションに見慣れたこのご時世、
あれはないだろうと・・・。




3)心に残るストーリー
この映画の最大の弱点はコレ。
なんてったってオチません、この映画(苦笑)
序盤の展開はまぁまぁ良いのですが、
謎の稲妻(笑)が落ちた辺りから、スケールばかり大きくなって収拾がつかなくなってしまったようで。

トラックバックさせていただいたFROMMORY:blogさんのコメントに妙に納得してしまいました。
「そう、まるでエヴァンゲリオンのような作風だ。」

エヴァはある意味エポックメイキングな部分があって(監督の開き直りとかw)
一部のファン層には良いのですが、正直一般の方には見るに耐えない映画だったかと。

話の起承転結が曖昧、スケールを大きくして悲壮感を煽るも、
最後の台詞「母さん、俺には止められなかったよ」
観客がキレる前に監督がキレてしまったのかと思いましたヨ!

少なくとも
「人間はなぜ争うのか?」ちぅ自分で掲げたテーマに、自分なりの答えを出してください。
観客に判断をゆだねるのは自由ですが、ある意味監督放棄でしょ。



映画館出るときに近くにいた子供の台詞。
「面白かったけど、よくわからなかった」
が、この映画から得られるすべてかと。


ま、みんなで見てその後ファミレスで朝まで生討論するにはうってつけデスナ(苦笑)
あぁ、これもエヴァの時と同じだなぁ~。






見てない方々に声を大にして言いたい。
見るなら休み前、見終わったあとに時間のゆとりを確保しておいた方が良い。



(画像はYahooJapanより)