わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

日々の糧

2005-12-19 11:16:14 | くらしのエッセンス
ことし、買うのをためらったものの、やっぱりよかったと思えた(ホッ)銅の鍋です。
まず、気どらない。
銅製品にありがちな、キラキラという要素がありません。
商品が届いたときに同封されていたメモに、銅は落ち着いた色になるのがあたりまえで、ぴかぴか輝いている必要はないのだと書かれていたことが、いたく気に入りました。
もっとも、あまりにも飾り気のないお姿で登場されたので、ちょびっと、面くらいはしましたがね。
でもそこがまた、洗って、ふきあげてという作業を身近にさせてもくれました。
アルミの材質は、神経のどこかをかきむしるようであったのですが、それもなくなりました。
そして、新しい鍋を買ったことが、負い目というか、うれしさというか、微妙なところではあるのですが、マンネリ気味の台所仕事への活になったことが、思わぬ拾いものでしょうか。
日々の糧をつくることは、精神への水遣りだって怠ってはいけないんだなっと解釈しています。
もちろん!
娘が見つけた、「フタの値段で、なべが買える!」という納品書はお宮入りです。

甲野製作所


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