わただま 摘んだ?

風になる 花のかおりをまとうこと 遠い訪れを搬ぶこと 水のありかを囁くこと そして こっそり石たちの夢にすべりこむ

春を・・・・

2010-01-09 09:09:22 | わただま飛行便
明けましておめでとうございます。(明けきってますが)

ことしお送りした賀状の画です。

昨年、ひさしぶりに東北を訪ねました。
「遠野物語」の語られた地は、どのようなところかと。

もちろん、学生のころに読んでいましたし、
柳田の名もけっして耳新しいものではありませんでした。

ただ そうして記憶のなかに埋もれていたものが
ふっと よみがえってくることもあります。


現役のしばりが ひとつまたひとつとほぐれるとき
思い出すこともなかったものが はなたれる・・・・



障子のかげから そっと外をのぞいているざしき童子です。
童子は、わらし、ともまたぼっことも。
このこは、うちでは ざしきぼっこで通っています。

例年のごとく、
「ざしき童子の画を描いて」と注文をした時点で、
イメージにあったのは男の子でした。
ところが、相棒はそうではなかったらしいんですね。

あとで、わざとずらしたのかと思って聞くと、そうではなく
かれのなかでは、まさにこの女のこのすがたであるらしい。

かなたにのぞむのは、早池峰山、
誇り高き女神の座する山です。

女の子の彩色はじぶんでしましたが、お山は描けず、
相棒のを流用して、手を加えました。

女の子のぬりえだって、
光の加減の箇所などは、かれの画をじぃーっとみて真似っこです。

「まず、相手をよくみるんだよ」
といわれましたが、だから、できりゃ頼まないって。

ま、お互いに得手なところが ちょこっとずれてるおかげで
光太郎千恵子にならずにすんだってことでしょうかね。


書は、原雲涯さまのフリー素材を使用させていただいてます。
はじけるような躍動感がすてき。ありがとうございました。


スケッチをレイヤーに起して、あとはめいめいかってに作業したんですが、
ふしぎなことに、ぼっこの着物は、申し合わせたように同じ色になりました。
というか、他の色を着せようと思っても、どうしても似合わない。
このこは、このいろをまとうように生れついたのでしょうね。


さーて。

このこのモデルは、いったいだれでしょうか。












2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (すゞか)
2010-01-10 18:02:25
陽花さま

はい、そうなんです(笑)
あちらは暮れから吹雪だそうです。
さぞ厳しいんでしょうね。
返信する
Unknown (陽花)
2010-01-09 23:14:01
素敵な賀状を頂いて、春を待つ
みぃちゃんかなと想像していたんですが、
ざしき童子だったんですね。
こんな可愛いざしき童子なら出会ってみたい
です。
返信する

post a comment