3連休の東北旅行、最終日は花輪線の大館側を攻めることにした。駅降りした順序は以下の通り。数字は大館からの駅数。
0大館-4十二所(歩)3大滝温泉-2扇田(バス)1東大館-6土深井(歩)5沢尻-10鹿角花輪-11陸中大里(歩)10鹿角花輪(バス)8十和田南-9柴平-7末広
大館駅の一番北側の3番線を出発した花輪線は、右カーブで奥羽本線から離れた後、左カーブで南下、奥羽本線と長木川を越える。国道7号線をアンダーパスしてしばらく走ると、東大館に到着する。以前は島式ホームで、その周りには側線が何本もあったが、1番線の線路も側線も全て撤去され、盛岡方面に向かって左側に片面ホームのある構造になった。駅舎は大館寄りのスロープから少し離れたところ、みどりの窓口のある有人駅で7時10分から16時まで窓口業務を行う。券売機もあったが今月4日に閉鎖、運賃表だけが残った。窓口の閉まる早朝や夕方に利用する場合は、券売機の跡にある乗車証明書で発券することになる。大館市の中心に近いので、乗車人員は239人と花輪線の途中駅では大更に次いで多い。駅舎は大正3年の開業時からのもの、駅前は建物を含め昔と同じで、広場の真ん中には『ようこそ ハチ公のふるさと 曲げわっぱの街 おおだてへ』という看板があった。その一部は月極駐車場になっていた。通りを5分ほど歩くと、昔からの商店街と市役所があった。
大館の市街地が途切れると、右カーブして米代川を超える。そして左カーブして間もなく扇田に着く。扇田も東大館同様、1番線が撤去された左片面、盛岡寄りで横取り線が駅舎と逆側に分岐している。待合室駅舎は2013年に建て替えれらもの、屋根は比内鶏のトサカをイメージしたそうだ。内装は秋田杉を使用、昨日の後潟駅待合室に似た作りになっていた。旧比内町の玄関口で、盛岡寄りは民家が密集している。
列車は米代川沿いを走りながら、緩やかな勾配を上がる。大滝温泉は島式、盛岡寄り左側の駅舎とは構内踏切で結ばれている。駅舎は昔は事務室などがあって大きかったが、今は必要最小限なところまで改修している。駅前の道路を5分ほど歩くと、昔からの温泉街でホテルが数軒あった。
十二所も島式だったが1番線が撤去されて左片面となった。ホーム幅は似たような状況の東大館、扇田より狭い。待合室駅舎はほぼ盛岡寄りのスロープを降りたところにあり、2005年に改築された新しいものだ。駅舎は1番線跡に建てられたので、側線跡を渡って、さらに階段を少し降りることになる。
沢尻は右側に片面ホームのある構造で、出口は盛岡寄、建物に囲まれた細い道だけがつながっている。大館寄りの方が、国道とホームの間に駐車場があるだけなのでわかりやすいが、そちらの方には入り口はない。沢尻を出てしばらく走ると、大館市から鹿角市に入る。
土深井も右側に片面ホームのある構造、出口はホームのほぼ真ん中で、ホームは周辺の土地と同レベルになっている。段差がないが、入り口の両脇にアジサイが植えられている。
末広は左側に片面ホームのある構造、ここも島式だったが1番線が撤去されて片面となった。ホーム中ほどにある小さい待合室駅舎は2005年に建てられたもの、屋根下丸窓には花輪ばやしの屋台が刻んであった。駅近くには小学校があったが、今年3月に廃校となった。
米代川を渡り、東北道をくぐると、右カーブ。盛岡方面からの線路が合流して、十和田南に到着する。十和田南は島式、スイッチバック駅で進行方向右側の駅舎とは盛岡行線路のみ渡る構内踏切で結ばれている。駅舎は開業時からあったもののを少し改築したもの、昔は貴賓室だったが今は普通の待合スペースになっている。有人駅で、7時から15時50分まで窓口が営業、東大館同様、券売機が今月3日で撤去され、その跡に乗車証明書発券機が置かれている。駅前広場は広く、小坂方面へのバスが乗り入れるほか、シーズン時には十和田湖、八幡平方面へのバスも乗り入れる。また、タクシーも常駐している。毛馬内の街の中心は大湯川を渡った向こうで歩いて10分ほどだ。スイッチバックの先には小坂方面へ延伸しようとした遺構が見られる。
十和田南を出た花輪線は、東北道と国道の間を南下する。柴平は右側に片面ホームのある構造、ホーム中ほどに鉄筋造りの待合室と出口がある。さらに南下して東北道をアンダーパス、国道をアンダーパスすると花輪の街の中に入っていく。途中、病院と商業施設が近いところを走るが、そこに花輪線の駅はない。
鹿角花輪は島式、駅舎は少し離れて左側にあり、ホームとは大館寄りの構内踏切で結ばれている。ホームを挟む本線の他、駅舎と逆側に大館寄りから分岐する横取線が2本ある。盛岡行は駅舎側1番線、大館行は2番線からの発着となるが、朝一の日詰行は2番線、大館からの折り返し列車は1番線折り返しとなる。駅舎は昭和14年に建てられた木造、花輪線の中核となる有人駅で5時25分から18時40分まで窓口が営業している。以前はキオスクや駅そばもあったが、利用者減のためかここ数年で廃止された。ここも駅前広場はあまり整備されていないが、路線バスや盛岡への高速バスが乗り入れる。普段は静かなこの駅も、先述の花輪ばやしの時は混雑するのだろう。
花輪の街がある程度途切れると、左に片面ホームのある陸中大里に到着する。出口は盛岡寄り、近くで国道が花輪線をオーバーパスする。待合室は入り口から少し離れたホーム中ほどにある。ホームと逆側には水田が広がっていた。
駅降りは14時50分に末広で終了、盛岡へは花輪線でなくバスを乗り継ぐことにした。末広から鹿角花輪駅前までは路線バス、鹿角花輪からは高速バス『みちのく号』を利用した。花輪線を乗り通しても東京に帰れるけど、到着が40分遅れるからな。高速バスは座席の半分が埋まるくらいの利用率、路線バスよりは乗っているけど、利用率は低い。バスは鹿角花輪から1時間潘かけて走行、18時19分に盛岡に到着した。そして盛岡発18時50分のH6運用『はやぶさ』で帰宅した。
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