京阪電鉄では2/25にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。
●京橋~七条間ノンストップ快速特急『洛楽』を平日も設定する。(淀屋橋発:910、940、出町柳発1754、1824)
●快速特急『洛楽』を平日、土休日ともに全列車3000系で運転させる。
●出町柳行『洛楽』の運転時間帯に、淀屋橋発出町柳行の急行を運転する。(平日2本、土休日5本)また、淀屋橋行『洛楽』の運転時間帯に、出町柳発淀屋橋行の快速急行を運転する。
●データイムの普通列車のうち、毎時1本を萱島から枚方市に延長運転し、中之島~枚方市間の普通列車を毎時1本とする。この普通が、枚方市で特急に接続することで、西三荘~枚方公園間各駅と京都方面の利便性を向上させる。
●平日夕ラッシュ時に中之島~樟葉間で運転している快速急行の運転区間を、淀屋橋~樟葉に変更して特急の混雑緩和を図る。
●平日夕ラッシュ時の快速急行の運転区間変更に伴い、一部の準急の始発駅を淀屋橋から中之島に変更、18時台は約10分間隔で中之島から準急を運転する。また、中之島発準急と淀屋橋発特急を接続させることで、中之島線から中書島以遠への所要時間を約5分短縮させる。
●『プレミアムカー』導入工事に伴い、すべての8000系車両を7両編成で運転する。これに伴い、朝ラッシュ時の8000系特急の女性専用車両の乗車位置が変更となる。
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今回の改正では、快速特急『洛楽』を平日にも運転する一方、8000系の運用本数が『プレミアムカー』導入工事で減少し、『洛楽』は3000系で統一されることになった。
快速特急『洛楽』の平日運転はラッシュ移行時間帯の2往復だけ。平日も運転されるようになった背景には、外国人観光客の増加があるのではないかと。南海の空港急行の混雑とか嵯峨野線の増発は、その影響だからな。京都へ通学する学生需要もあるけどね。
今までの8000系『プレミアムカー』導入工事では、入庫時に6号車だけ抜いて、すぐに7両編成で営業していたようだけど、8000系が足らなくなるということは残り5編成で編成ごとに導入工事でもするのだろうか。平日はともかく、土休日5往復に6編成しかない3000系を集中投入するいうのね。停車駅数が少なく、長距離利用が多いのに、3扉を入れるというのも疑問だし。2-1シートで外国人観光客のスーツケース対応というメリットはあるけど。土休日ダイヤで『洛楽』に3000系を集中投入するということは、後続の特急が3000系からロングシートの一般車になるということだろうか。
8000系7両が3000系8両と両数が増えるものの、416人分あった座席数は345人分に減少をする。71人の減少はダブルデッカー車の減少分の78人に近い。『プレミアムカー』導入工事に伴う暫定処置なのだけど、いつまで続くのだろうか。予定では今年度上期になっているけど、葵祭は混みそうな予感がするな。
出町柳行『洛楽』運転時間帯に設定される急行というのは、現行の土休日ダイヤで設定されている『洛楽』直後の淀行急行を延長する形で設定されるのだろうか。現行通り、淀行急行の延長するとしたら、淀で特急待避ということになるのだろうな。枚方市待避にすると、深草で抜いた普通で後続特急が詰まりそうだからな。丹波橋で普通を追い抜いて、伏見稲荷と七条から先の各駅に停車、丹波橋で特急から乗り継ぐことで、大阪から伏見稲荷、五条への時間を短縮させるといったところか。路線図にでは淀には急行の折り返し列車のみ停車と注釈が入っているのだけど、正式な停車駅に格上げするのだろうか。淀屋橋行『洛楽』運転時間帯の快速急行は、土休日ダイヤだと今でも運転されているのだけどね。枚方市で『洛楽』に追い抜かれながら。
データイムの枚方市行普通の割合は現行の1/2から2/3へ。準急の本数に変更がなければ、寝屋川市、香里園、光善寺、枚方公園の停車本数は、毎時9本から毎時10本に増発される。でも増発されるのは普通列車なので、有効本数が増えるのは守口市~枚方市・樟葉に限定され、京橋までの有効本数は現状維持となる。リリースにある通り、普通の枚方市延長によるメリットは、枚方市までの特急通過駅から京都方面へ行きやすくなること。普通が枚方市まで行けば、寝屋川市でX2分の準急に乗っても、7分後の普通枚方市行に乗っても、同じ特急に乗り継げるからだ。
夕ラッシュ時は、快速急行樟葉行を中之島始発から淀屋橋始発に変更、代わりに中之島始発になるのは快速急行に接続する普通ではなく、準急となる。そのうえ、準急は特急に接続させるとのことだから、準急は現行より5分前後スジをずらした設定となる。京橋では急急接続になるから、夕ラッシュ時のパターンはそこそこ変わるのではないかと思われる。
先述した通り、今回の改正による運用は『プレミアムカー』導入工事による暫定的なもの。上半期の『プレミアムカー』導入時にも改正があるのだろうか、それとも運用変更だけで済ますのだろうか。もう一つ気になるのは、今後の『洛楽』の設定時間帯拡充、京都から大阪への行楽需要を見込んで、土休日朝大阪方面、夜京都方面にも設定しそうだ。一部では2020年を目途に時間短縮という報道もあるし、ここしばらくは京阪特急から目を離せない。
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