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しーさるの鉄日記

北陸から上信越へ譲渡車巡り

北陸旅行2日目、今まで撮影したことのない譲渡車、特別塗装車を撮影しながら帰ることにした。

朝食をがっつり食ってから、ホテルをチェックアウト、昨晩の03系のリベンジに浅野川線の北鉄金沢駅へ向かった。

ところが駅に停車していた7時54分発は8000系、次の8時17分発に乗ると新幹線に間に合わない、仕方がないので03系チャレンジは北陸新幹線が敦賀に延伸する2年後にしようと思った。ところがその直後、8時17分発の送り込みに七ツ屋駅から乗るということを思い付いた。北鉄金沢駅から10分もかからず、七ツ屋駅に到着、8時10分に来た列車は03系充当だった。03系は2020年の年末に営業運転を開始したが、置き換えられたのは5編成中2編成だ。常時2運用だから、昨晩のように03系が充当されないことも起こり得る。北鉄金沢着8時12分、急いで新幹線のきっぷを買って、8時24分の「かがやき」に乗り込んだ。

富山に着いたのは8時46分、9時00分の泊行に乗り換えたら、「とやま絵巻」仕様の455系だった。富山から約4分、今年3月の改正で開業した新富山口で下車した。



新富山口は相対式、両ホームは改札内の跨線橋で結ばれている。ホーム幅は狭く、特に階段裏は点字の内側が数十センチしかない。そのためか、階段下のホーム側は待合室になっている。跨線橋の階段は途中で折れ曲がりスペースを節約、その途中にホームへの出入口がある。跨線橋の山側には立山など展望できる山を説明するパネルがあった。山側東出口はホームから少し離れている。駅前はロータリーが整備されたものの、民家はそこから数百メートル離れている。将来は住宅やスーパーが整備されることになる。海側西出口は、民家が立て込んでいる為、車が乗り入れられるような駅前広場は整備されたなかった。利用客はそれなりにいるようで、自分が富山から乗った列車でも数人が下車した。将来的には2500人の乗降客を見込むとのこと、コロナ前の乗降客数で比較すると東富山の2900人には及ばないが水橋の2000人を上回る。

新富山口発9時27分の金沢行で富山へ、富山駅では新富山口駅の入場券160円を精算した。新富山口の改札内跨線橋をすり抜けたものの、券売機での入場券の買い方がわからなかったからだ。

富山発9時46分の東京行き「はくたか」に乗車した。降りたのは糸魚川、去年3月開業のえちご押上ひすい海岸を駅降りするためだ。時刻は10時11分、今度の直江津行は11時22分なので糸魚川の街を散策した。日本海展望台から駅へ戻る途中、小学校でC12を静態保存しているのを見つけた。糸魚川駅に着いても少し時間があったので、糸魚川ジオステーションジオパルで鉄道ジオラマなどを見て時間つぶした。ジオパルの入口には蒸気機関車「くろひめ号」が展示されるようになった。この「くろひめ号」は国際で最後に製造された産業用蒸気機関車で、長さ4.6m、高さ2.5mとなっている。愛媛の坊ちゃん列車の長さ3.9mより長いものの、入口横に置けるサイズだ。前回訪れた時にはなかったが、フォッサマグナミュージアムにあったものの修繕した上で、2020年10月に設置した。

糸魚川発11時25分の直江津行に乗ること数分、えちご押上ひすい海岸駅で下車した。えちご押上ひすい海岸は相対式、踏切を挟んで交互に配置しており、海側下りホームは直江津寄り、山側上りホームは富山寄りにある。つまり、両方向とも列車は踏切を通った後にホームに停車という形だが、踏切が開くのを待っていた客が乗れるかどうかは微妙なところだ。



糸魚川、泊方面上りホームには、ほぼ直江津寄りに待合室駅舎、その前には階段とスロープが整備されている。目の前は新幹線の高架となっており、その下には駐輪場が整備されている。そこから少し離れた所で折り返す車道とバス停があるが、少し離れた所にある押上二丁目バス停に比べると通るバスは少ない。周辺は糸魚川の市街地、高校だけで西松屋など商店もあることからだいぶ前から駅新設が要望されていたが、近くにデッドセクションがあるため電車を停めることができなかった。3セク化で気動車に置き換えられたため、この位置に新駅の設置が可能となったのだ。

えちご押上ひすい海岸駅から新幹線の高架沿いに20分ほど歩いて、糸魚川駅へ。再びジオパルの鉄道ジオラマを見た後、駅コンコースへ向かった。糸魚川からは国鉄色の455系の急行に乗ることに、500円の急行券は券売機でなく、窓口で硬券を発行してもらうことになる。窓口は直江津と糸魚川だけなので、市振から乗ったり、改札を出ずに他列車から乗り継いだ場合は、車内で急行券を買うことになる。その場合、硬券になるかどうかは不明だ。

急行は12時34分に糸魚川を出発、気動車とは違う音を立ててフルスピードで走行する。青海を出ると、ほとんどがトンネル区間になる。車内を見ると、中吊りは国鉄特急「とき」や「あさま」の速達化の時のものが飾られた。また、ドア付近には神社と賽銭箱があった。親不知を通過すると、またトンネルが連続、それらを抜けると市振に12時52分に到着した。1キロ先は新潟県だ。急行は13時14分に親不知寄りのポイントで転線して折り返すが、自分は12時57分の直江津行普通で折り返すことにした。

糸魚川着13時17分、上り2番線には雪月花が停車中だ。そして、13時32分には455系急行が1番線に到着、側線を挟んで雪月花とは455系急行が並んだ。それらを撮影した後、13時47分の「はくたか」東京行に乗車した。自由席だったが、ガラガラなので余裕で窓側を確保できた。

「かがやき」の設定がないデータイムなので「はくたか」は高崎まで通過する。そのため、長野で4分接続の「あさま」に乗り換える。軽井沢着15時00分丁度、10分接続のしなの鉄道の長野行に乗り換える。軽井沢の次、中軽井沢駅で下車した。列車本数の割には下車客が多く、そこそこの需要があると思われる。

中軽井沢駅は2012年7月に橋上駅舎化、翌年4月には図書館などがある地域交流施設「くつかけテラス」が開館した。新しい駅舎は「くつかけテラス」部分を含めて、浅間山をイメージしたようなガラス張りのデザインとなった。その前には大きめの駅前広場が整備され、上屋付きのバスのりば、タクシーのりばもある。新設の南口も小さいながらロータリーがあり、車を停めるスペースも確保されている。


中軽井沢は15時14分着、1時間近い滞在時間だったが、上り列車が15時20分発が台鉄色115系、15時37分発が観光列車「ろくもん」、16時00分発が旧長野色115系という豪華な組み合わせなので、駅の外に出たのは15時40分から15分程度だった。フリーきっぷじゃないというのが大きいけど、フリーきっぷでも階段を上り下りするのは億劫だったのかと。仮にそれらの車両が通らなくても、「くつかけテラス」の図書館で時間をつぶすことはできた。

16時12分の快速「軽井沢リゾート」に乗車する。500円する指定券は、中軽井沢駅で買えないことを確認して、軽井沢駅で買っておいた。中軽井沢駅は委託駅だが、指定券の販売はできないようだ。軽井沢で買いそびれても、ネットか車内で買う方法はある。日曜の夕方だが利用者数は5人ほど、所要時間は新幹線の倍で、新幹線2本に追い抜かれるのだから仕方がない。でも、この利用率だったら一部指定席にして、戸倉までは停車駅を増やしても良かったのではないかと。1本前の普通長野行は3両で半分くらい埋まっていたから、それなりの需要はあるのだろう。シートはリクライニング不可の転換クロス、スマホのバッテリー残量がほとんどなかったので、コンセント付きだったのはありがたい。

信越本線時代は特急が120キロを出していたが、「軽井沢リゾート」は80~90キロ程度でゆっくりと走る。最高速度100キロは来春改正で引き下げられるが、それでもスジは変わらないのだろう。

小海線との並行区間で走行中のキハ110を追い抜き、小諸を通過、さらに15分ほど走り、上田に16時43分に到着する。7分前に新幹線が出たばかりだが数人ほど乗ってくる。坂城などを通過して、戸倉着16時56分、乗降は確認できなかった。中軽井沢から約1時間、長野には17時13分に到着した。

長野では、長野電鉄の3000系に乗ることにした。3000系は東京メトロから03系を譲渡してもらったもので、2020年5月から運行開始した。運用は8500系が入線できない信州中野~湯田中間が中心で、長野~信州中野間では8500系の方が多くなる。JR駅のエスカレーターを下がったところにある入口から長野電鉄の地下駅コンコースへ向かった。次に発車する17時40分の信州中野行が運よく03系運用なので、それに乗ることに。3駅先の善光寺下で下車する。薄暗い地下ホームの03系は、昔の入谷駅を彷彿させる。
善光寺下での折り返し時間は15分くらいまであったので、隣の権堂駅まで歩くことに。権堂駅の地下コンコースは綿半スーパーセンターにつながっている。権堂から8500系で長野へ、長野ではコンコースの産直でシャインマスカットを買ってお土産とした。コンコースで地元の農産物を販売して、窓口で支払うというのは、他の地方鉄道も見習ってもいいかと思う。

予約した『かがやき』の発車まで1時間、その間に特別塗色の115系を撮影することにした。入場券を買って、18時40分発の直江津行「晴星」、直江津から来て18時45分着の「湘南色」を撮影した。ついでにノーマルの赤いSR1系を撮影、運転台に近い方がロングシート、遠い方がクロスシートになっているのが特徴的だ。

長野発19時04分の『かがやき』に乗って約1時間、大宮には20時00分に到着した。大宮で『かがやき』を下車した理由は、『かがやき』が上野を通過するからではなく、特急料金を節約するため、東京4,270円、上野4,060円に対して、大宮は3,170円だからな。東京で降りても、大宮で宇都宮線に乗り換えても、接続相手は同じ常磐線(上野東京ライン)だし。

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