JR東日本はSuicaエリア、JR西日本とJR四国はICOCAエリアを以下の時期に拡大することを発表した。
★2020年3月
JR東日本:鹿島線の5駅
JR四国:予讃線の詫間、観音寺 土讃線の善通寺、琴平
高徳線の栗林公園北口、栗林、屋島
★2020年春頃
和歌山線:和歌山~五条間(車載式によるもの、リリース済)
きのくに線:冷水浦~芳養間の特急通過駅15駅
★2021年春頃
福知山線の丹波大山~福知山間の各駅 舞鶴線の西舞鶴、東舞鶴 播但線の生野、竹田
山陰線の船岡~胡麻間の各駅、綾部、和田山、八鹿、江原、豊岡、城崎温泉
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JR西日本では、今年春の宇野線と境線に次いで、ICOCAエリアがさらに拡大することになった。
まず来春は、既に発表されている227系導入による和歌山線の他、同じく和歌山エリアのきのくに線もICOCAエリアの対象となった。4両編成の電車がデータイム毎時2本も走るから、和歌山線よりは需要があるわけで。同区間は既に特急停車駅に導入されているから、今回の特急通過駅への導入で紀伊田辺以北全駅への導入となる。紀伊田辺以南へは、105系の3扉車であるSF編成5本を、車載型IC改札機を設置した227系1000番台で置き換え切れば、導入することが可能だ。
また、四国では来年3月に香川県内の7駅にICOCAを導入することになった。対象となるのは特急停車駅の他、観光需要が見込まれる栗林公園北口も対象となった。ことでんが導入していることを考えると、高徳線はオレンジタウン辺りまで全駅導入でいいと思うけど、経営が厳しいことを考えると難しいかもしれない。それより、川之江、伊予三島、新居浜、伊予西条への導入が現実的か。
それらと同時に導入となる鹿島線は、成田線導入から11年も経ってからの導入となる。高速バス「かしま号」は使えるというのに、鉄道が使えなかったとは。鹿島線の導入で、首都圏で導入してないのは、久留里線と烏山線の非電化路線に。この辺は車載式の可能性が出てきそうだ。
普段は利用客が少ない鹿島線だが、サッカーの試合の時に臨時の簡易Suica改札機を増やせば、きっぷ販売より多くの人を捌くことができる。鹿島臨海鉄道に乗る時に、鹿島神宮と水戸でSuicaタッチすると、本来1,570円のところを3,020円と倍近く請求されることになる。検札があれば、そこで引っかかると思うのだけど。
再来年の春には、福知山支社管内の22駅がICOCA導入の対象となる。北近畿エリアは特急が設定されているのにも関わらず、北陸、南紀方面の特急停車駅に導入された時に見送られたからな。
福知山線は8駅に導入することで全駅がICOCA対応に、山陰本線も、船岡、日吉、鍼灸大学前、胡麻の4駅に導入することで、胡麻までが既に対応しているエリアとつながる。胡麻より先は他地域と同じく特急停車駅のみの対応だ。和田山から城崎温泉間は半分くらい対応するわけだが。長距離の観光客は普通のきっぷだろうけど、城崎温泉~竹田といった観光需要の見込めるところでも使えるようになったのは大きい。
導入対象となったのは、福知山支社管内なので、近畿統括本部である加古川線の新西脇~久下村間の7駅はICOCAエリア範囲外となる。そうなると、西脇市~谷川間をICOCAで利用した場合はどうなるのだろうか。大阪近郊区間内だから最短距離で計算しないとおかしくなる。その大阪近郊区間については、範囲に福知山が含まれるようになるかか気になるところ。大回り乗車のルートが変わってくるからな。小浜線は大阪近郊区間外だから、敦賀~東舞鶴間で使ったら、京都経由の運賃を差し引かれることになりそうだ。
境線、和歌山線では車載型の採用となったが、今回の北近畿エリアでは駅に設置してICOCAエリアを拡大している。南紀方面同様、特急が運転されているからだろう。今後拡大するとしたら、利用客数から考えて、山陽本線の藤生以西、山陰本線の鳥取~出雲市間辺りだろう。山陽本線はワンマン運転でないから駅に設置、山陰本線はワンマンだから車載型になるのだろうか。個人的には、コナン需要で他所からの観光客が多い由良でICカードが使えればいいと思うのだけど。
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