小田急電鉄は、『箱根強羅夏まつり大文字焼き』が行なわれる8/16に臨時特急『明星号』を運転することを発表した。
『明星号』は箱根湯本を21時58分に出発、小田原から先は『さがみ92号』のスジを踏襲し、秦野、本厚木、相模大野、新百合ヶ丘、新宿に停車、新宿には23時41分に到着する。充当車両は新型ロマンスカー『GSE』となる。
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GSE充当の初の臨時列車、といっても臨時スジが引かれるのは箱根登山線内のみで、小田急線内は定期スジとなる。LCD行先表示器は自由に設定できるから『明星号』表示はすると思うのだけど。また、22時近くに都心方向へ向かう臨時列車というのも珍しい。秩父の夜祭り時に運転されるレッドアローのようだ。
『箱根強羅夏まつり大文字焼』は19時半から20時10分まで行われる。『明星号』に乗るには、強羅発21時13分の登山列車に乗れば10分で接続する。また、去年の実績から21時02分発の列車が設定されるのは確実だ。平日夜の開催だけど混雑状況はどんなものだろう。祭りを見てから強羅温泉などに宿泊する観光客もそれなりにいるからな。
箱根湯本を21時58分に出発した電車は、小田原に22時12分前後に到着、16分も停車して定期の『さがみ92号』のスジにつなげる。その間に22時14分発の急行新宿行に道を譲るが、これは登戸で追い抜くことになる。また、22時23分着の箱根登山電車に追いつかれるが、これが強羅発から接続するかは混雑状況で微妙なところだ。
この臨時列車にGSEが充当されるためか、いつもGSEは運用されている『ホームウェイ83号』片瀬江ノ島行はVSEでの運用になる。『さがみ92号』の送り込みである『ホームウェイ61号』は普段通りMSEなどが充当されるのだろうか。GSEを喜多見の車庫から箱根湯本まで回送させて。
『箱根強羅夏まつり大文字焼』限定となる夜の箱根登山鉄道直通、大文字焼以外にもあじさいのライトアップ時に需要はありそうだ。金曜以外だったら、宿泊せずに帰る客も結構いるようだし。
ところで、この明星という愛称、国鉄末期に廃止になった関西~九州間の寝台特急が頭をよぎる。随分前に廃止になったものの、九州鉄道記念館にヘッドマークが展示されているからな。でも列車名の由来は違い、国鉄が宵の明星から来ているのに対し、小田急の方は祭りの行われる明星ヶ岳から来ている。まぁ明星ヶ岳の由来は宵の明星だが。小田急に『明星』が走っていた時期は1952年から1963年まで、東海道本線の急行列車に『明星』の愛称がついたのはその2年前だから、国鉄の『明星』の方が先になる。また、小田急の『明星』が廃止になった後も、国鉄の『明星』は20年以上走り続けた。
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